satoyamanekokunのブログ

猫たち、お酒、山に虫、神社仏閣、全くまとまりのないブログですいません。

お酒の話(6)

 長野県は、佐久市新型コロナウイルス感染警戒レベルを5に引き上げ、特別警報Ⅱとしました。朝、防災無線で放送があって、Facebookでも連絡がありました。

 1月13日(水)「緊急事態宣言」の対象が1都3県から11都府県に発令されましたが、既に小出しでノロノロやっている場合ではないです。

 国内に新型コロナウイルスの感染が拡大したいちばんの原因は、昨年の二月中国の「春節」に併せて中国人観光客を歓迎して受け入れたことです。そして、感染が拡大してから卒業前の突然の休校、共働きで小さい子供さんのいる家庭は大混乱だったはずです。

 そして、感染者数が少しは落ち着いたと思いきや、「GoToキャンペーン」などという支援政策が始まってしまいました。今回の「緊急事態宣言」では、外食・会食がいちばんの原因のように言われていますが、実際には感染経路が不明なケースが最も多くて、全体の63.9% 次いで家庭内感染が20.6% 会食によるもの3.5% 次いで施設、職場、接待、その他の順になりますので、会食することを避けるというより人ごみを避けるよう行動することがいちばんの予防になるのではないでしょうか。

 そうはいっても、大勢でしかもお酒をいただきながら会食するのは、感染リスクも多くなると思いますので、もちろん避けたほうがいいはずです。最初はみんな静かにいただいていても、飲むほどに会話も進んで気がつけば、飛ぶ鳥も落とす勢いになってしまう方も時々お見かけします。 そんなときは、取って置きのお酒に美味しいおつまみをいただきながら、気の合う仲間に呼びかけて、パソコンに向かってオンライン飲み会なんて如何でしょうか。

 それにしても今年の冬は、昨年の年末から寒い日が多くてもううんざりといった感じです。それでもこちらの東信地方は雪が少ないだけ助かっています。コブシの花の咲く季節が待ちどおしい気がします。

 

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 自分たちが小さいころおふくろが、小正月に併せて「稲の花」という米粉をせいろで蒸して、食紅で紅く染めたものと、白いままのものと水滴の形のしてヤマボウシの枝に刺したものを造ってくれました。家々で個性があって、「繭玉」と称してお蚕さんの繭の形にする家も多かったようですが、それを知ったのはここ20年以内くらいのことです。何れにしても農作物の豊作を願って、神様に奉納したのが始まりだと思います。

 そしてもう一つ、この時期楽しみにしていたものと言えば、この地域で「おなっとう」と呼ばれるものがあります。いわゆる朝食のおとものダイズを発酵させたものではなくて、軟らかめに炊いたご飯に麹を混ぜて炬燵の隅に二日ほど置いておくと、発酵が進んで更に柔らかくなって甘くて美味しい発酵食品に変わるのです。「お」がつくことで、いわゆる大豆の「納豆」と区別していたような気もします。甘いものに飢えている時代だったので、それは美味しいものでした。おかゆほどにゆるく炊いたものに麹を加えて、同じように温めておくと自家製の甘酒もできます。

 この「おなっとう」にササゲマメやアズキを甘く煮て混ぜたものや、市販の甘納豆を加えたものなど家々で色々な工夫がされていて美味しいかったです。自分は甘くてやわらかいアズキの入った「おなっとう」が特に好きだったように思います。そういえばここ何十年と忘れ去られた食品ですが、今はお金さえ出せば何でも手に入る時代と勘違いしてしまいますが、いくらお金を出しても手に入らないものもたくさんあるのだということを忘れてはいけません。あの自然な甘さが忘れられないので、今度は自分で造ってみようと思います。

 そんな訳で春が待ちどおしい季節にぴったりのお酒をみつけました。戸塚酒造株式会社さんの、特別純米酒「春よ来い」です。アルコール分 15度 精米歩合 59% 

 一口、口に含むと何ともすっきりした飲み口で、美味しい湧水をいただいているようですが、その後口いっぱいに広がる熟成感を感じる甘さがとても美味しいお酒です。

 

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 「大雪渓」とならぶ、北アルプスの山小屋ではおなじみの山の酒 株式会社 薄井商店さんの「白馬錦」しぼりたて無濾過生原酒 仕込みNo,01です。

 精米歩合 65% アルコール分 16度

 文字通り「無濾過」なので、わずかに白濁したところが「しぼりたて」そのものという感じがします。華やかで甘くて酸っぱい果実臭です。一口いただくと、甘みと酸味、辛味のバランスの良い美味しさが広がります。後味はすっきりほんのり辛口です。

 「01]と大きく入ったラベルが目にとまりました。

 

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 「大寒」と聞いただけで背筋も凍る思いがしますが、早い時期から寒かったので何だか体も慣れてしまったような気がしないでもないですが、それでも時々昼間暖かい日があるのが嬉しい気がします。美味しいお酒を見つけていただくのも、秋からこの時期にかけての楽しみのひとつといえます。

 黒澤酒造株式会社さん、「井筒長 しぼりたて新酒」をいただいてみました。上品な果実臭と、爽やかな甘さにやさしい酸味、どちらかというとやや甘口でしょうか。

 精米歩合 65% アルコール分 19度と度数は高めですが、新酒にふさわしいとても飲みやすいお酒です。ラベルの杉玉がかわいいです。

 

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 会社の大先輩からいただいた黒龍酒造株式会社さんの、純米酒「九頭龍」いただいたお酒には敬意を表して必ず感想を述べたいと思います。

 香りはすっきりとしたほのかな酸味を感じました。一口いただくと酸味に続く甘味、後味はやや辛口といった感じです。飲むほどに味わい深いお酒だと思います。

 アルコール分 14.5度  精米歩合 65%

 そう言えば今夜は「🍢」なので、お風呂上りに久しぶりに熱燗でいただいてみました。燗も合うお酒です。一升瓶でいただいたので、幾日か楽しむこたができました。

 どこかの本で、お酒は必ず一升瓶で買い求める。というお方の話を読んだ覚えがあります。「初めて飲む銘柄は、一升くらい飲まなければ本当の良さが分からない」というような内容だったと思います。確かに頷ける内容のような気もします。

 そして「九頭龍」と聞いただけで、自分のような化石好きにはたまらない地名といえます。ご存知のように、九頭龍川からはたくさんの恐竜の化石が発掘されてるからです。

 

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 山用のズボンも、ごわごわのニッカは虫に食われて穴だらけです。もう一本くらい寒い時期に履けるズボンが欲しいと思って、上田のアリオの中のゼビオに行ってみました。なかなか専門店がないので限られたもので贅沢も言っていられませんが、今履いている靴は底が柔らかくていまいちです。この前の靴がとても気に入っていたのですが、さすがに20年以上も履いていたので、子供たちが小さいとき一緒に双子山から双子池に行った時、ウレタン樹脂のところから底が剥がれて、帰りは大変なことになってしまいました。幸いにも北アルプスを歩いている頃でなくて良かったとほっとしました。こういう時のために長めのインシュロックを何本かリュックの中に入れておくと応急処置になるのだそうです。

 たぶん松本に行けば、品揃えの良い専門店も多いと思いますが。それでも少々温かそうなのが、運よく特価になっていたので買い求めました。今履いているズボンも気に入っているのですが、おろした初日、北横岳から亀甲池に下る途中、湿った石で滑って転んで膝のところに穴が開いてしまいました。一度で捨てるなんて勿体ないことはできないので、「日の丸」の国旗のワッペンを貼りつけて使っています。

 そして、上田まで来るともう一つの楽しみはお酒のコーナーです。大雪渓酒造株式会社さんの「秋上がり」と「秋の純米酒」の秋らしいきれいなラベルが目にとまりました。今日はこのどちらを選んでみようか悩んだのですが結局、一本だけ残っていた「秋の純米酒」を買って帰りました。

 火入れをしない「生」と呼ばれる状態で低温貯蔵して、瓶詰の直前に火入れを一回だけ行った「生酒」です。「生貯蔵酒」にふさわしい新鮮なフルーツのような香りと、すっきりとした喉ごしが秋らしさを感じます。

 アルコール分15%  精米歩合59%

 

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 お寺さんでいただいた、土屋酒造株式会社さんの特別純米酒「茜さす」

 アルコール分 17度 精米歩合 59% 世界灌漑施設遺産に認定された五郎兵衛用水の通る、五郎兵衛新田の無農薬酒米を使用したしたこだわりの一品。香りは熟成感のある華やかな香り、とてもまろやかでやや甘口だと思います。

 

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 大雪渓酒造さんと黒澤酒造さんの「絆MIXコラボレーション 純米酒

 アルコール分 16度  精米歩合65%  これは驚きました。何ともギスギスした世の中に微笑ましいお酒ではないでしょうか。ためらいなくいただいてみたくなりた。

 甘味、酸味、辛味のバランスが絶妙でお互い邪魔することはなく、とても飲みやすいお酒ではないでしょうか。

 

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 娘の大学の面接で女房と一緒に前泊で行って、おみやげに買ってきてもらいました。

 銀盤酒造株式会社さんの特別本醸造剣岳」、すっきりした果実臭に酸味と甘みがほどよく口に広がりますが、後味はすっきり辛口です。富山湾の美味しい魚でいただきたいと思いました。 アルコール分 15度  精米歩合60%

 富山といえば結婚する前に、立山「雄山」に登って食べたカップ麺と室堂でお昼にいただいた「マス寿司」が美味しかったのを思い出します。

 

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 年を重ねるごとに腸内細菌の数も、だいぶ減ってしまっているのでしょうか。体に良いと言われるものでも、ちょっと食べすぎると調子が悪くなったりします。お酒も強いものをショットでいただくなんていう飲み方もできなくなりました。最近は出来るだけ胃腸にやさしい食事と、やさしい飲み方をするように心がけています。

 昨年から久しぶりにヤクルトのお姉さんが、会社に来ていただいているので食後にヤクルトをいただいています。最初は「ヤクルト400」をいただいていましたが、一か月ほど前から「ヤクルト1000」に変えてみました。以前よりかなり胃の調子が良くなったように思います。

 そして新型コロナウイルスが一日も早く落ち着いて、ごく普通に外食も楽しめるようになればいいのですが、なじみのお店や美味しいお店がなくなってしまわないよう祈る思いです。ここのところ在宅療養中に容態が悪くなって、亡くなられてしまう患者さんが多いようです。しかも感染したことを苦に自殺してしまう方もいるのです。何をもって最善と言えるかはわからないけれども、出来ることはとにかくやってほしいと思う日々です。