satoyamanekokunのブログ

猫たち、お酒、山に虫、神社仏閣、全くまとまりのないブログですいません。

生活の中にいる猫たち「2」

            

     

 

3月になったというのに、またもや大雪になりました。しかも、朝晩はまだまだ真冬のような寒さが続いています。2月18日のことですが長野県 上田保健所主催の「人と猫の問題について考えるフォーラム」に参加しました。

 

会場は上田市 サントミューゼ 小ホールです。この案内はSNSのお友達からの投稿で見つけて、上田保健所に問い合わせたところ、上田市役所の環境政策課で取り纏めていますということでした。市外からの参加も大歓迎ですということで、早速参加の申し込みをしました。

 

自分が参加できるのは午前中だけですが、最初は、NPO法人「ねりまねこ」の副理事長 亀山嘉代さんの講演を聞きました。2010年から練馬区地域猫推進ボランティアを始めて、2014年に「ねりまねこ」を設立、ご夫婦で地域猫の保護活動をして、自宅でも保護猫を飼っておられます。「ねりまねこ」の活動が全国的にも広がって、今日のような講演の依頼も多いようです。

 

能登半島地震でも多くの犬・猫が迷子になっているということです。ペットと同伴では避難所に入れてもらえないので、犬・猫と車中泊をしている被災者が2月5日時点で118人おられたということです。また、コロとナナという猫と納屋で避難生活をしていて、その納屋が火災に遭って亡くなられた被災者の方もいたということですが、何とも寂しいことです。

 

その後、上田市 環境政策課 渡邉伸一係長さんと半過地区の自治会長 石井憲幸さんの講演でした。半過地区約130戸ほどの各家に自ら聞き取り調査に伺って、上田市NPO法人「一匹でも犬。ねこを救う会」の皆さんと協力して、この年に約50頭の地域猫不妊手術を行ったということです。因みにこの年、上田市全体で504頭の不妊手術が行われたということですから、その1/10が半過地区の地域猫だったということです。

 

続いては、お隣 坂城町社会福祉協議会 山田篤紀係長さんの講演で2021年12月1日に発足した「ふくねこさかき」の活動の内容と、坂城町としては猫の問題は地域福祉の活動ととらえて、地域全体で取り組んでいる様子を「坂城社協だより」に掲載したということです。

 

午前中の最後の講演は、上田保健所 食品・生活衛生課 藤井美和課長補佐さんの話でした。藤井さんは上田保健所の前は佐久保健所におられたということです。犬・猫の遺棄は佐久保健所管内のほうが多かったということです。現在、上田保健所では、犬・猫の行方不明の対応、野良猫問題、飼育放棄、負傷動物、遺棄などの対応に追われているということです。

 

昨年は犬・猫の行方不明の連絡が49件、俳諧動物保護が55件あったということです。もし、自分の家の犬・猫が行方不明になったら、保健所で既に保護されている場合があるので、保健所に連絡をしてから探してほしいということでした。探している間に保護される場合もありますから、まずは保健所に連絡しましょう。

 

       

             当日いただいた地域猫活動のガイドブックです。

 

   

 

 

     

            ロビーに掲示されていた呼びかけのポスターです。

さすがは上田市 サントミューゼ、広くてきれいです。会場は「小ホール」でしたが、決して小さくなくて最新の映画館のような造りでした。そういえば昨年9月14日に佐久市はアムシネマが閉館してしまいましたから、何もないと言われる佐久市は映画館もなくなってしまいました。

全体を通して感じたことは、地域猫に対する住民の苦情が多いということでした。確かに人間だれでも犬・猫が好きなわけでもないから、自分の敷地に入って来ただけでも不快に感じる人もいると思います。しかし、野良犬・野良猫は好き好んでそういう生活をしているわけではなくて、そもそも人間によって遺棄されたわけですから、被害を被っているのは犬・猫のほうだと思います。

 

人間こそ他の生物に迷惑をかけて、棲家を奪って、空も海も大地も色々なもので汚染して我が物顔で生きていますが、地球は決して人間だけのものではなくて、多くの生き物の中に人間も住ませてもらっている訳です。地球は未来からの借り物ということなので、きれいなまま次世代に引き継いで行かなくてはいけないですね。

 

昨年、8月24日に海洋放出を開始した福島第一原子力発電所の「ALPS処理水」は、国の規制基準まで希釈されているということですが、約880tあるとされる燃料デブリを取り出さない限り処理水の放出は延々と続くことになります。

 

     

 

しかも、トリチウムばかり取りざたされていますが、その他にもストロンチウムカドミウムなど62種類もの放射性物質が含まれています。この地球に存在する水は地球の中で循環しているだけで、他の惑星から補給されたりするものでないので、海洋放出される処理水の量が多ければ多いほどその濃度は高くなっていくのは当然です。原発を推進してきた政治家が言葉巧みに「安全だ、安心だ」と言ったところで、海洋汚染は間違いなく進んでいます。

 

いつもの通りで話の筋が徐々にズレてしまいましたが、自分の家も山間にある集落なので、以前は犬や猫が遺棄されることが多い場所でした。林道に鶏がいたこともありました。、さすがに野良犬を見かけることは少なくなりましたが、家のハンちゃんのお母ちゃんは未だに野良猫です。通勤途中や散歩に出かけたとき、姿を見かけたら必ずキャットフードをあげています。

 

  

 

昼間だとカラスが寄ってきて横取りしてしまうのですが、側溝の中だとカラスに見つからなくて安心です。この日は、キャットフードには目もくれないで、三回かわいい声で鳴いて後をついてきました。このまま家に連れて行こうかと思って近づいたのですが、さすがに無理でした。

 

    

 

 

  

講演の中でお聞きした練馬区と長野県で違うのは何といっても冬です。しかも今年は、三月なのに毎週のように大雪になって、雪が積もるとその後はまたグッと冷え込みます。三月なのに氷点下二桁まで下がります。

 

最近、ハンちゃんのお母ちゃんにもう一人、餌やあげている方がいるらしいことがわかりました。自分以外にも気にかけてくれている方がいて、とても嬉しく思いました。いつもお腹を空かせて、寒い思いをして暮らしている猫たちも、暖かいところでお腹いっぱい食べられるようにしてあげたいという思う日々です。