神社仏閣を訪ねて(7)善光寺「御開帳」

 

 お釈迦様の時代インドの天竺という地の月蓋(がっかい)という長者に、如是姫という一人娘がいました。月蓋はこの如是姫を大変かわいがっていたのですが、ある時、当時はやっていた悪疫にかかってしまいます。どんな治療をしても如是姫の病は直らなかったということです。

 

 日頃ケチな上に不信心で釈迦が托鉢に来た時でさえ何も差し上げなかった月蓋が、この時ばかりは釈迦に泣きながらおすがりすると、釈迦は西に向かいて「南無阿弥陀仏」と唱えるようにと申された。月蓋は釈迦の教えに従って一心に「南無阿弥陀仏」と唱えると、阿弥陀如来様とお弟子の観世音菩薩様と大勢至様が現れてまぶしいほどの光を放ちました。その光が如是姫様の枕元に届くと病はたちまち回復したということです。

 

 月蓋は如是姫様の病を治していただいたことに感謝して、阿弥陀如来様のお姿を「一光三尊阿弥陀如来像」にして祀られていました。その仏像は時を経て朝鮮半島百済へ渡り、その後日本の欽明天皇のもとにもたらされました。

 

 しかし物部氏蘇我氏の争いの後、物部氏によって難波の堀に沈められてしまいました。その後信州麻績の里(現在の飯田市 座光寺)の住人 本多善光公が、難波の堀から阿弥陀像を救い上げてお連れしたのが元善光寺の起源ということです。

 

 その後、阿弥陀如来様のお告げによって現在の善光寺の地に移られたということです。「一度は詣れよ元善光寺 善光寺だけでは片詣り」といわれますので元善光寺の「御開帳」もお参りしたいところですが、さすがに同じ長野県とはいっても遠いですよね。元善光寺の「御開帳」は4月3日から6月29日まで行われているということです。

 

 長野駅前の如是姫様の像は善光寺の御本尊 一光三尊阿弥陀如来様に病気を治していただいたことに感謝して香花を善光寺の方角にささげておられるということです。

(色々知っているように投稿していますが全て受け売りです。)

 

 

 新型コロナウイルスの感染が拡大して、一年延期して開催された今年の御開帳ですが、開催できて本当によかったです。回向柱には光触媒という抗ウイルス対策のための特殊なコーティングをして、さらには回向柱に触れる前後でアルコール消毒をするということですが、それでも用心に超したことはないので、混雑する前にお参りしたいということで朝6時に家を出ました。

 

  回向柱に触れさせていただいて本堂をお参りしました。仲見世のお土産やさんを見ながらいつもの通り善光寺世尊院をお参りします。世尊院のご本尊さまは釈迦涅槃像ですので釈迦堂とも呼ばれています。世尊院の回向柱はそのご本尊さま釈迦涅槃像と繋がっています。



 

 釈迦堂 世尊院の回向柱で作られたお守りを買いました。どこにつけようか楽しみです。

 

  善光寺は度重なる火災に遭い今の場所に再建される前は、こちらの延命地蔵尊の辺りに世尊院と向かいあう場所に建てられていたということです。

 

  

 東日本最大の木造建築である善光寺本堂とはまた違った趣あるきれいなお寺さんです。善光寺は来世をお守り下さるお寺さんで、世尊院は現世をお守り下さるお寺さんですから、どちらもありがたくお参りしましょう。 

 

  次にお参りしたのは西方寺です。1199年 浄土宗の開祖 法然上人が善光寺を訪れたときに、権堂の往生院の地に開創したということです。善光寺の火災の際に、ご本尊さまが移り7年間 善光寺の仮本堂として役目を果たしたということです。そして現在もなお善光寺の仏像の避難所となっているお寺さんです。

 

 

  本堂の手前の左手にチベット大仏さまが祀られている二尊極楽堂があります。こちらにもチベット大仏さまと繋がった回向柱が立てられいます。「命の回向柱」または「幸せの朱の回向柱」と言われて、大仏さまの命を分けていただいて健康で長生きができるということです。

 

 

 

 ただ今回は新型コロナウイルスの感染に考慮して、直接回向柱には触れることはできませんでした。このチベット大仏さまはダライラマ14世が来日して、ビッグハットで講演を終えた後立ち寄り、魂となる胎内仏を入れる「開眼法要」が執り行われたということです。

 

  いつもは大仏さまに向かって左手から入って、このお堂を1周して極楽往生して生まれ変われるという「迷走修業回廊」があるのですが、今日は入ることはできませんでした。この回廊の大仏様の真後ろに胎内仏と同じ仏像が祀られています。

 



 

 

 案内の方にリーフレットをいただいて、「大仏さまの写真は撮っても良いですよ」ということでしたので、ありがたくきれいなお姿を撮らせていただきました。(実は以前もガラス越しに撮らせていただいたことがあります)

 

 

 5月1日 天気は下り坂でしたがいよいよ降り始めてきました。仲見世通りは来るたびに楽しそうなお店がOPENしているような気がします。こちらの「すみっコぐらし堂」は大変な人気で整理券をいただいて、時間を分けて入店させていただくことになっていました。

 

 

 娘たちがこちらで買い物をしている間、自分は向かいの信州堂さんというお店を見させていただいて、八幡屋磯五郎の御開帳記念の「柚子七味」と「七味唐辛子」を買い求めました。

 

 

 少し早いけどけっこう歩いてお腹も空きましたのでお昼にしようと思ったのですが、小菅亭さんはまだ準備中だったので少し待たせてもらいました。蕎麦ももちろん美味しいのですが、ご主人が猫好きなのでしょうか。いたるところに猫の置きものがあってとても楽しいです。

 

 

 

 この向かって右隣りのお店は赤塚酒店さんでした。前回はたしか順番を待っているときに天気も良くて暑いぐらいの日でしたから店の中にお邪魔して、冷たい飲み物を買ったりお酒を買ったりしたのを思い出しました。7年前と変わらず感じのいいご主人でした。

 

 県下のいたるところのお酒がそろえられていて楽しかったのを覚えていいます。そんなわけでついつい今日もお邪魔してみました。今日買ってきたのは「大雪渓」と並んで「山の酒」で有名な 純米吟醸 雪中埋蔵の「白馬錦」です。

 

 アルコール分 16度  精米歩合 55%   

 香りはとても華やかな熟成感と透明感のある果実臭が美味しさをものがたっているようです。一口いただくと広がる甘みと酸味はとてもまろやかですが。微妙に活性酵母のようなシュワっとする感じが爽やかでとても美味しいお酒です。

 

 

 一年延期になりましたが今回も御開帳に詣でることが出来ました。お釈迦様の時代から繋がっている善光寺とは何ともありがたいお寺でしょうか。「遠くとも一度は参れ善光寺」といわれるように、一生に一度お参りすることで極楽往生が叶うといわれるほどですから、駐車場はこの日もほとんどが県外ナンバーの車でいっぱいでした。長野県に生まれた自分達はそのありがたさに感謝しましょう。