satoyamanekokunのブログ

猫たち、お酒、山に虫、神社仏閣、全くまとまりのないブログですいません。

死ぬまで山歩き「13」八柱山・雨池

 

 

今月の三連休、久しぶりに山行を計画してみました。

行先は、白駒池駐車場から白駒池ーにゅうー中山ー高見石ー白駒池と回って帰る予定でしたが、会社の仲間たちもそれぞれに都合があって、今日はAさんと2人で登ることになりました。

 

ヘルシーテラス佐久南の駐車場で7:30に待ち合わせして、メルヘン街道を白駒池に向います。ところが、八千穂高原スキー場の手前に「白駒池駐車場、渋滞中」という案内が出ていました。

 

3日連休の中日で嫌な予感はたいがい的中します。麦草峠の駐車場は30台までなのでたぶん止められないだろうな。と覚悟して当初の予定を変更した登山コースにしたのですが、案内通り駐車場手前で止まってしまって、警備員さんに聞くと1時間以上は待ちますよ。ということでした。

 

しかたなくUターンして、八千穂高原自然園の駐車場に戻って作戦会議、今から大河原峠まで行ったら1時間はかかりそうだし、途方に暮れて二人で地図を開くと、ここから歩ける林道があって、雨池の近くに八柱山という山がありました。

 

標高は2114メートル「 富士山の展望が良い」というコメントも入っています。雨池も近いので帰りは雨池も経由して戻ろうということで、ひたすらこんな林道を歩き始めます。

 

しばらく歩くと「風穴」の案内標識がありました。寄ってみたいとも思いましたが、目的地に到着するまでは気を抜けないので通過します。

 

           

           注意:次の画像は恐る恐る見て下さい。

 

Aさんと行き会うのも久しぶりなので、色々話ながら歩いていたのですが、突然下を見ながら「功一さん何か動いている」というので地面を見るとなんとヤスデです。徐々に数が増えてきてもっと集まっているところもありましたが、誰が見ても気持ちの良いものではないですよね。

 

ヤスデというと1976年やはりこの南佐久で大発生して、小海線の車輪が滑って一部の列車を運休させてしまうことから「キシャヤスデ」と呼ばれていました。そして、ヤスデは8年から16年の周期で大発生することがわかったということです。

 

佐久地方は時々、色々な虫が大発生するのだそうです。このキシャヤスデの大発生とごく近い年代に自宅近くでマイマイガが大発生したこともありました。たいがいの場合、大発生というと我々にとっては少々不快に感じる生き物が多いのが不思議です。

 

 

ところどころコンクリート舗装になったり、アスファルト舗装になっているところもありましたが、花の時期は過ぎていますが、林道わきにはクリンソウがたくさんあるところも通りました。

 

暑いのが苦手のAさんですが、ほどよく日陰もあって涼しげな清流の音も聞こえます。きれいに苔生した石の間をきれいな水が流れていました。

 

そして、1~2kmほど歩いたところの右手に案内標識があったのですが、2人とも久しぶりに行き会って夢中で話をしていたのだと思います。こんな立派な案内標識をすっかり見落としたのです。

 

歩き始めてから約2時間30分ほどして、自分たちの中では初めて案内標識が出てきたと思っていました。八柱山に登って時間があれば雨池に寄ろうくらいに思っていたのですが、何だか様子が違います。雨池のほうが近くて八柱山はさらにその先になるようです。

 

そしてこの案内標識は去年も見ています。去年も茶臼山、縞枯れ山に登って雨池を訪れたときこの案内標識から登山口の麦草峠に戻っています。しかし、八柱山に直接登る地図に載っているような登山道はないし、「風穴」の案内以外に標識はなかったし、何だか2人とも混乱してしまいました。

 

それもその筈です。はるか手前で八柱山の登山道の入り口を見落としていたわけですから、困ったもんです。初めて行くような更に標高の高いところでこういうミスをすると、遭難につながるようなことになりかねませんから、これからもよくよく注意が必要です。

 

 

 

 

そして、去年もここでこの案内から雨池に行きました。

 

 

木道はきちんと補修されていてありがたいです。湿地には鹿の足跡が頻繁に残っています。

 

先ほどの案内から約15分ほど木道を歩いて雨池に着きました。

 

去年ほどではないですが相変わらず水が少ないです。

 

そして、雨池を後にして八柱山に向かいます。

 

やっと北八らしい土の匂いのする登山道になりました。しばし上って今度はなだらかな下りになったのですが、またもや2人とも不安になりました。この道合ってるのかな。と思いましたが道に迷った覚えもないのでそのまま進みましょう。ということになりました。

 

かなり下ってから今度はまた緩やかに上りになりますが、北八特有の湿った石がなくて歩きやすい山道でした。

 

 

先が開けたかと思うと頂上に着きました。

 

こちらが三角点ですが、後の白い網が巻かれたものは落葉松の苗木でした。こちらにはJAXAの深宇宙探査用大型アンテナ コリメーション設備という地上局がありました。

 

さら地になったところに落葉松の苗木を植えたようです。富士山の展望が良いということでしたけれど、その富士山が見えると思われる方角にも落葉松が植林されていて、展望は望めませんでした。

 

確かにほぼ土の山なので、さら地にしたところが大雨で浸食されないように何か植えようということになったのでしょうが、やっと登った頂上にこの網は少し残念!

 

久しぶりにいただいた山の上のお昼が実に美味しい。ゆっくり食べて、たくさん話して、帰りは東の登山道を下ることにしましたが、いきなり、かなりの急坂です。

 

 

いきなり突き出たこの岩は、下山してから調べると「猿面岩」と言うようです。自分は獅子かゴジラのようにも見えました。

 

 

この辺りはサルオガセがたくさん絡みついていました。

 

 

 

今年は、今まで乾燥していてキノコどころではないかな。と思っていましたが標高の高いところは、こんなかわいいキノコが出始めていました。

 

つづら折りの登山道はなだらかでとても歩きやすいです。

 

行きがけにしっかり見落とした案内標識が見えると林道にでました。今日は、もう少し早く行動するか、人の動きを予想して目的地を選ぶとか色々反省しましょう。でも、下界は今日も猛暑の一日だったようです。久しぶりに友達に会えて一緒に山に登れて、たくさん歩けて、無事帰ってこれて、色々なことに感謝しましょう。