satoyamanekokunのブログ

猫たち、お酒、山に虫、神社仏閣、全くまとまりのないブログですいません。

路上生活の孤児たち「1」

 

 

10月に入るや否や異常ともいえる暑さから一変して、朝晩はすっかり寒いほどになってしまいました。今年はその暑さに加えて雨も少なかったので、秋になったところでキノコが出るだろうか気がかりでしたが、稲刈りの時期になると皮肉ったように雨が降りましたので、色々なキノコが出始めまたようです。

 

 

もう何年も前から気になっている地域猫がいます。たぶん誰かが捨てて行ったのだと思いますが、白と黒のハチワレの猫です。姿を見るとキャットフードをあげていたのですが、一か月以上も姿を見ませんでした。

 

7月上旬に前の会社の大先輩、Kさんの畑の小屋の藁の上で寝ているのを見かけたので、毎朝、散歩ついでに歩いて行って餌をあげていました。そして、7月19日以降、すっかり姿を見なくなりました。その後、最後に見たのは8月16日の夕方、国道142号線の歩道を歩いていました。いつもいる辺りからたぶん3kmほども離れた場所です。

 

それからまた一か月以上も姿を見ることはなく、7月に見かけたときもいつも寝ている姿だったので、もうかなり高齢なので何処かで死んでしまったのかなと思っていました。2014年2月のあの大雪のときもどうしているか毎日心配だったのですが、雪が溶けると姿を現しました。

 

何だか自分の家の猫か犬が亡くなったときのように寂しくなりました。ところが9月21日の朝、出勤途中にいつもいたKさんの畑の小屋の藁の上に寝ている姿を見ました。すっかり何処かで死んでしまったのかと思っていたのでこの日はとても嬉しい日です。

 

次の日は早速、朝早く歩いてキャットフードを持って行ったのですが姿はありません。そのまた次の日も、朝早く歩いてその畑の小屋まで行ってみましたが姿はありませんでした。

 

9月24日(日)はまた朝早くに藁の積んである畑の小屋まで行ってみました。いましたいました。出来るだけ近いところにキャットフードを置いて帰りました。その日午前中は用事があって出かけていて、お昼に戻るときまたこの藁の上で休んでいたので、同じところにキャットフードを置いて帰りました。

 

この画像はそのとき撮った画像です。今まではこれだけ近くに寄れることはありませんでした。たぶん目を閉じていたのだと思いますが初めて撮った姿です。今回は1ヶ月以上も姿をみなかったので、流石に死んでしまったのだとばかり思いこんでいました。

 

 

以前、行政からの指導では、「野良猫に餌をあげないでください」と連絡を受けていたので、この仔に餌をあげるときは何となくコソコソ、誰かに見られないように置いてきていたのですが、「ぞっこん!さく市」の環境フェアで市役所の環境政策課の職員さんにTNR応援活動の案内をいただいて、地域猫について色々話を聞きました。

 

    

 

メス猫だったら保護して、不妊手術をして、もといた場所に返してあげるということです。熱心に話をしてくれた職員さんに「自分の家の近くにもこんな仔がいるので、いけないと思いながらいつも餌をあげているんです」と言ってこの写真を見てもらったところ「それはありがとうございます」という返事をいただきました。

 

以前は、確かに野良猫に餌をあげないで下さいという指導をしていましたが、それは、自分の目の前からいなくなればいいという考え方で、粗大ゴミを山中に持って行って捨てるのと同じ考え方です。同じ生き物なので出来る範囲で面倒を見てあげるという方向になっているようです。

 

でも、たぶんあの仔を保護するのは無理だと思います。捕獲器などを使えば保護できるかもしれませんが、もし知らない間に野生動物がかかってしまったら鳥獣保護法違反で逮捕されてしまいます。それに、不妊手術ですがたぶんかなりの高齢だと思うので仔は産めないと思います。

 

ただこれから寒くなるのでそれが一番心配です。市役所の担当者の話では「この辺りで何年も暮らしているのなら、暖かいところを知っていると思います」ということでしたが、たぶん暖かいというよりは、何とか寒さをしのげるくらいのところだと思います。

 

もうすっかりおばあちゃん猫ですが、たぶんこのハンちゃんのお母ちゃんだと思います。仔連れでいるとき小さかったけれど、その仔猫の背中の模様がハンちゃんそっくりでした。顔は見たことがなかったのですが、このハンちゃん、5年前から朝、ズッキーニの箱詰めをしていると必ず何処かから姿を現して、アセビの木の下で見ていました。

 

ガリガリに瘦せていたので、近くにキャットフードを置いてあげると最初は警戒していましたが、そのうち少しづつ食べるようになりました。そのうちすっかり慣れて、近くで座っておとなしく見ているようになってとてもかわいいです。

 

 

 

真夏は明るくなると同時に畑仕事に出かけますが、ハンちゃん、いつの間にか起きて来てズッキーニの間から顔を出します。

 

 

足元に絡みついてきて楽しい。

 

 

 

出荷に出かけようとして車を開けると先に乗ってしまいます。知らないうちに後部座席でハコ座りしていたこともあったので、暑いときは乗っていないのをよく確認してドアを閉めないと危険です。

 

近所に配りものに行くときもいつの間にか後をついてきています。

 

これは娘が羊毛フェルトで作ってくれたハンちゃんのストラップです。

 

朝はこんなに冷え込むこともありますのでハンやんのお母ちゃんが心配です。

 

ハンちゃんのお母ちゃんは、仕事の帰りにこのお地蔵さんを建てた辺りで待っています。最近は猫も家の中で飼うようにと指導されているようです。それが本当に猫たちにとって幸せかどうかは疑問ですが、確かに以前と比べると外を歩いている猫は少なくなりました。

 

地域猫たちの中にはお店や駅、お寺、城などで飼われて駅長や城主になっている猫もいるようですが、多くの捨てられた猫たちは住家もなく、寒さと空腹に耐えて野生動物にも怯えながら生きています。そんな猫や犬たちも幸せに生きられる社会になってほしいと願います。