2023.5.1 14:15 佐久市
写真はしっかりピンボケですいませんが、5月1日相模原市から山菜取りに来た中学の同級生とお昼をいただいて、午後はJAXAの「臼田宇宙空間観測所」と「美笹深宇宙探査用地上局」のパラボラアンテナを見学に行きました。
その後、白樺林の写真を撮りたいというので、八千穂高原の白樺林を見に行こうということで、中部横断道の臼田インターまで下る途中の出来事でした。右にカーブして左手にある林の法にタチツボスミレが咲いていて、その花に確かにチョウが止まりました。
そのチョウは、アゲハチョウを小型にしたようなかわいいチョウです。車を走らせながらですが見間違いではないと思います。慌てて車を停めて二人で降りてみましたが、既に、タチツボスミレの花にさっきのチョウの姿はありませんでした。
心臓はドキドキしながら周囲を確認します。ほかにもタチツボスミレの株はいくつかありましたが、チョウの姿はありません。しばらく途方に暮れていると友達が「アッ!」と声を出して、私のズボンを指さしていました。
友達が指さしている自分のズボンを見ると、さっき見たチョウがズボンに止まっていました。ヒメギフチョウです。息を殺してカメラを向けると、咄嗟に何処かに飛んで行ってしまったかと思いきや、法の上の落葉に止まっていました。慌てて撮った最初の1枚は何と、近くの落葉だけ映っていました。2回目にシャッターを切ったのがこの画像です。この後は、はるか遠くに飛んで行ってしまいました。
佐久市内でヒメギフチョウに行き会ったのは2回目です。最初に行き会ったのは2012年5月11日ですから合併前の臼田町なので、正確には佐久市で行き会ったのは初めてということになります。因みに、南佐久ではけっこうな確率で見られる場所もあります。
生息域も本州で分かれていて、おおよそフォッサマグナより西には「ギフチョウ」それより東には「ヒメギフチョウ」の生息域になっているようです。白馬村とか数か所では双方の生息が確認されている地域もあるようです。
2021.7.3 11:31 佐久市
こちらも写真がピンボケですが、家の前の畑で草刈りをしているとき行き会ったのですが、なかなか写真に収めたことがありませんでした。「メスグロヒョウモン」のメスです。ヒメジオンにハルジオンの花を訪れることが多いようです。ミスジチョウかイチモンジチョウの仲間にしか見えないチョウですが、飛び方を見るとヒョウモンチョウに共通した特徴があります。
2023.5.5 14:03 佐久市
この時期、我が家の周りはかわいいこのチョウが風に乗ってたくさん見られます。こちらはメスですが、「ウスバシロチョウ」です。農作業をしているすぐ横に咲いているタンポポの花にとまりました。かなり近くで何回もシャッターを切ったのですが、まったく気にする様子もなく蜜を吸っていました。このチョウがアゲハチョウの仲間だといわれても、何だか分類を間違えてしまったのではないだろうかという気もしますが、初夏の爽やかな風に乗って、ひらひらと飛んでいる姿を見ると納得するかもしれません。
ヒメギフチョウは準絶滅危惧種、ギフチョウは絶滅危惧Ⅱ類に分類されています。
ギフチョウとヒメギフチョウの見分け方はごく最近知りました。「春の女神」とも呼ばれているギフチョウにヒメギフチョウですが、とてもきれいでかわいいチョウです。
幼虫の食草、ヒメカンアオイを守ることと、成虫が吸蜜するカタクリやタチツボスミレの花を守ることも、このチョウの生息環境を守ることにつながると思います。そして、できればこの妖精のようなチョウたちの個体数が増えることを願っています。