satoyamanekokunのブログ

猫たち、お酒、山に虫、神社仏閣、全くまとまりのないブログですいません。

暇さえあれば虫探し(6)

10月5日と10月6日を境に真夏のような暑さから、すっかり秋の空気に入れ変わってしまいました。今週末は、台風19号が最も日本列島に接近するということです。今年も各地で災害が相次いでいますから、できるだけ被害がないことを祈る思いです。

撮った画像をなかなかまとめられないままになっているので、そろそろ投稿してみましょう。昨年8月4日野菜を洗ったバケツの水を捨てたところに、空かさずやってきたカラスアゲハです。水を吸いに来るのは雄だそうです。この見事な一頭は夏型です。


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「暇さえあれば虫探し(4)」でも掲載した、こちらは春型です。2012年5月8日のことです。前年、知人からいただいた蛹が2階の部屋で羽化していました。

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春型は少々小型で丸っこくてかわいい感じがしますが、夏型は大きくて前翅の先端も鋭く精悍な雰囲気があります。見比べると、本当に同じ種類の蝶かと思うほど違います。それにしても、あの小さな蛹からこんなきれいな蝶が現れるのですから、生命の神秘としか言いようがないですね。

こちらは、今年8月1日家に咲いていたヤマユリに飛んで来たカラスアゲハです。
どこからともなく突然訪れますので、大急ぎで表に駆け出しました。こちらは雌だと思います。

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キタテハの夏型です。今年の8月15日家の敷地内に飛んで来ました。夏型は全体的にオレンジ色で、型も大きい気がしますが、秋型は赤身をおびて羽の切れ込みが深く、夏型に比べて少し小型な気がします。


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「虫好きの独り言」にも掲載した画像ですが、こちらは秋型です。本当に同じ蝶かと思うほど違います。2017年9月30日同区内で行き会いました。

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北八ヶ岳散策日記」にも掲載したヒオドシチョウです。夏型のキタテハに良く似ていますが、見比べると一目瞭然だと思います。タテハチョウの仲間は警戒心が強くて、飛び方も俊敏なので一度脅してしまうと、遥か彼方に逃げて行ってしまいます。できるだけ刺激しないように近づくのですが、近づき過ぎると警戒して羽を閉じてしまいますから、なかなか蝶を写真に収めるのは大変です。


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一見蛾のようなこの蝶 は、ミヤマセセリです。今年4月28日自宅近くの山林で行き会いました。陽だまりで羽をいっぱい広げて、思いきり暖かい春の日差しを楽しんでいるようでした。

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ミスジチョウの中では、一番小型のコミスジです。今年8月3日自宅近くの林道で行き会いました。食草となるフジ、クズ、ハリエンジュ(ニセアカシア)が多いことから、この蝶の個体数も多い気がします。
タテハチョウの中では、とてもリズミカルな飛び方をしますので見つけやすい蝶です。


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10月6日午後、近くの山にキノコ採りに行く途中に行き会いました。「あ!アカタテハ」と思ったのですが、やや小型であることに気がつきました。久しぶりにアカタテハに行き会えたと思いきや、ヒメアカタテハでした。

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行き会ったところは、自宅からほど近い牧草地です。以前自分は、アカタテハヒメアカタテハの区別がついていませんでした。アカタテハに比べて小型ですが、前翅が切れ長で鋭い印象があります。アカタテハは、全体的に丸みを帯びた印象があります。

最近気がつくと、アカタテハクジャクチョウに行き会うのが少なくなった気がします。自分は野山の散策や登山に出かける目的のひとつは、昆虫たちや動物たちに植物を見つけて歩くことです。
畑仕事に追われて、なかなか時間の余裕がなくなってしまいました。これも歳のせいにしてはいけないのですが、同じことをするにも、以前はもっと余裕があったような気がします。数が減っている昆虫がいるのも事実かも知れませんが、自分も、もっと積極的に野山に出かけるようにしないといけないですね。

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散策の秋

今週のお題「○○の秋」
豪雨による、佐賀県の被災地の皆さん、また台風15号による被災地の皆さん、まだまだ大変なことと思いますが、謹んでお見舞い申し上げます。

春と秋は、本当に気持ちの良い季節ですね。今年は10月になっても、昼間はまだミンミンゼミの声が時々聞こえてきます。おかげさまで、わが家のズッキーニはまだまだ収穫しています。昨日の朝はこんなに採れたので、今朝はそれほどではないだろうと思いきや、昨日よりたくさんあって驚きました。

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夏の間の休日は、農作業に追われて好きな山にも出かけられませんでした。色々やりたいことはあるますが、この素晴らしい季節を満喫するには、山歩き、キノコ狩り、里山の散策が何と言っても楽しみです。10月3日の信濃毎日新聞に、涸沢の紅葉が掲載されていました。

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やはり今年は、紅葉も遅れているようです。きれいな紅葉を見て歩くのも、また写真に収めるのも山歩きの楽しみのひとつだと思います。花を見て、紅葉を見て、虫たちを見て、なおかつ滅多に出会えないキノコに出くわすこともあります。けれども、今年は時々近くの山に様子を見に行くのですが、ここのところ晴天が続き山の中はカラカラに乾燥しています。それでも、少しは馴染みのキノコが顔を出していました。

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ハナイグチにヤブタケです。ヤブタケと言うのは、長野県の東信地方でも限られた地域の呼び方です。図鑑では、クロゲナラタケ、ナラタケモドキと記されているものもありますし、ナラタケといっしょくたになっているものもあります。しかし、ナラタケとは明らかに違います。見た目は地味な感じのキノコですが、ウドンの具や味噌汁に入れると美味しい出汁が出ます。油を使った料理にも合います。
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また自分の場合は、かわいい昆虫たちに行き会えることがこの上ない楽しみのひとつです。

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泊まりや日帰りでしっかりスケジュールを組んで、名だたる峰々に登るのもそれはもちろん楽しいことですが、余裕を持ったペース配分でゆっくり景色や昆虫たちに植物を眺めて、高原を歩くのも楽しいことです。

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何だかまとまりのない記事になってしまいました。もたもたしていると、「今週のお題」は次のテーマになってしまっているかもしれませんね。
せっかくの良い季節なので、時には色々なことも忘れて思いっきり野山に出かけてみましょう。

死ぬまで山歩き(2)

 9月に入り、農作業も一段落したので、今度の休日は山に行こうと思いつつ、フェイスブックでキノコを採った方からのメッセージをいただいたり、家の周りの草が気になったりで前日まで迷っていたのですが、明日土曜日は天気もよさそうです。日帰りだし、大方の荷物はいつもリュックの中に入っているので出かけることに決めました。

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 登山口の大河原峠に向かう途中に、新しく建設中のJAXAの宇宙空間観測所があります。同じくJAXAの臼田宇宙空間所のパラボラアンテナの老朽化に伴い、その後継施設として活躍していくことでしょう。
 パラボラアンテナの口径は54メートル臼田宇宙空間観測所のパラボラアンテナの口径は64メートルなので、ちょうど10メートル口径は小さいのですが、性能はかなり向上しているということです。

 ここで車を止めたのには、もう一つの理由があります。今日は滅多にない好天だったからです。空は青く澄み切って、東は浅間山から西は穂高の峰々までくっきり見えていました。ここでまた、心に雑念が入ります。

 今日は、大河原峠から双子山、双子池、亀甲池と回って大河原峠に戻るコースに決めていたのですが、これだけ天気がよければ蓼科山に登ってみようか?などと思い立ってしまいました。

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 合掌したように尖った赤い屋根の、「大河原ヒュッテ」が見えてきました。大河原峠に着きました。大河原峠のシンボルのような「大河原ヒュッテ」は、個人的に大好きな山小屋です。大河原峠は、すでに車がいっぱいでした。今日は登山者が多いようです。

 靴を履き替え、準備をしながら色々な雑念はありましたが、今日は去年11月の荒船山以来なので、当初の予定通り無理をしないで、ゆっくり双子池方面に行くことにしました。

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 大河原ヒュッテを後にして、双子山、双子池方面は東の登山道を進みます。因みに蓼科山は、西の登山道を進みます。

 歩き始めてしばらくする と、俊敏な飛び方をする蝶を見つけました。タテハチョウの仲間に間違いありません。最初登山道の湿った石に止まったので、息を殺して近づいてみるとヒオドシチョウでした。以前は家の周りでも時々見かけましたが、ここ数年は姿を見たことがない気がします。

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 蝶に夢中になって 、やっと何とか判別できる写真を撮って、今登ってきた後ろを振り返ると、右手に北信五岳と左手蓼科山の裾には、白馬の峰々が遥か彼方に見えていました。

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 マツムソウが、たくさん咲いている景色を想像していたのですが、残念ながら少し遅かったようです。それでも何とか花の咲いているのを二株見つけました。この薄紫の花が至る所に咲いている光景は、正に天国のようです。

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 コケモモは赤い実を着け、ガンコウランは黒い実を着けていました。このガンコウランツツジの仲間だと言われても、分類を間違えてしまったのではないかと疑ってしまいそうになりますが、花の咲いている時期に見ると頷けるかもしれません。

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 少し汗ばんで歩くのも慣れてきたころ、双子山の最高地点が見えてきます。

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 リュックを置いて、滅多にない景色をゆっくり楽しむことにしました。東には奥秩父の山々、金峰山の五丈岩も確認出来ます。

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 北には浅間山に続く峰々がくっきり見えました。

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 西は目の前に蓼科山が堂々とそびえ立っています。

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 南も目前に北横岳、大岳がそびえ立っています。

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 そして、北横岳から蓼科山に続く稜線の最低鞍部には、中央アルプスの山々がすっぽり収まっていました。

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 かわいい石の祠と蓼科山を撮ってみました。双子山の三角点からしばらくは高い木はなくて、ほとんど平に進みますが、ちょっとしたアルペンムードが味わえます。

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 自分はこの辺りの高原特有の匂いが好きです。土なのか、樹木や植物から発せられものなのか、あるいはそれらの全てのものが複合された匂いのでしょうか、瓶詰めにして持って帰りたいようです。

 この辺りには今、腹部の赤いトンボがたくさんいますがアキアカネです。暑さに弱いアキアカネは、初夏にもっと標高の低い平地で羽化するとすぐに長旅をして、標高2000メートル前後の高原で過ごします。秋になって、生まれ故郷の平地が涼しくなると、高原から平地に帰って産卵の準備をするということです。高原で体色が黄土色から赤色に変わって、体が十分成熟してからの時期ということにもなるようです。 いまここにいるアキアカネたちも、もうすぐ生まれ故郷の平地に戻る時期だと思います。

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 ゆっくり景色を味わいながら進んで行くと、登山道は下り坂になると同時にコメツガ、シラビソ、カラマツが多い原生林に入ります。北八ヶ岳の魅力の一つは、このような針葉樹と大きな石に苔生した原生林だと思います。下り坂の途中の大きな石に、かわいいシダの仲間が生えていました。

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 カラマツに絡み付いている、仙人の髭のようなものはサルオガセです。霧の多く発生する高原に見られる地衣類で、日本には40種類もあるのだそうです。食べられるということですが、あまり美味しそうには見えない気がします。

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 この辺りは、コメツガ、シラビソが少なくなると同時に天然カラマツと、背の高い笹が多くなります。登山道も下りがきつくなりますが、しばらくすると、双子池ヒュッテに着きます。

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 道草を食いながらゆっくり歩いてきましたが、まだお昼にするにはさすがに早いので、ゆっくり景色を楽しむことにしました。

 雄池は双子池ヒュッテの飲料水として使われていますので、飲食が禁止されています。更にカメラ以外の荷物も持ち込めないことになっています。

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 きれいな水をたたえる雄池ですが、右手奥に数年前の大雨の傷跡が痛々しく残っています。ちょうどその年の秋、同じコースを家族で訪れたのですが、底まで透き通って見えるほどきれいな水がすっかり濁っていました。

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 しかし何時来てもきれいなところです。以前、水中でサンショウウオを見つけたことがありましたが、今日は見つかりませんでした。右に進んだ先に、オオルリボシヤンマが数頭飛んでいました。時々縄張り争いをしていました。オニヤンマのように、時々木の枝にぶら下がるように休んでくれたらいいのにと思いつつ、カメラを構えていたのですが、そんな気配は更々ありません。とてつもない体力の持ち主で何と4時間以上も飛び続けて、休むのだということです。縄張りに入ったものは、鳥でも向かっていくことがあるようです。

 ホバリングする時間も一瞬で、目の前を飛んで行くこともありましたが、なかなかカメラに収めるのは至難の業です。

 双子池ヒュッテの下の平地に置かれている、木のテーブルと椅子で画像を見てみました。トンボらしき生き物が飛んでいるようであることは何とか分かりますが、とてもそのトンボの種類まで分かるようなものではありませんでした。

 がっかりして、ボーッと景色を眺めていると視界の右隅に、羽の縁が白っぽい蝶が俊敏に飛んで行きました。何十年という記憶の中に、図鑑以外でこのような配色の蝶を見た記憶がありません。あの俊敏な飛び方は蛾とかのものではなく、間違いなくタテハチョウの仲間の飛び方です。

 高岡市で行き会ったアオスジアゲハと同じく、図鑑では穴の開くほど見ていたので、すぐにその蝶が何かは分かりました。それは間違いなくキベリタテハでした。この蝶もここで生まれて初めて行き会いました。またもや心臓ドキドキしながら、必死で今視界に入った蝶の行方を追いかけました。

 すると比較的近くのこの平地から、双子池ヒュッテの間の高い土手の中ほどに、土のえぐれたところがありました。その少し凹んで黒い火山性の土がむき出しになったところに止まりました。この場所で給水することにしたのだと思いますが、息を殺して土手をよじ登りました。
 この1頭に近づく間、更に上の山小屋の方に同じキベリタテハが飛んでいました。生まれて初めて行き会ったキベリタテハが、目の前に2頭も現れたのですから、虫好き人間の頭の中はすでにパニック状態です。
 しかし「2頭追うもの3頭得る」なんて聞いたことがないので、ここは冷静に目の前の1頭に集中することにしました。タテハチョウの仲間は警戒心が強いので、逃げられるかなと思いましたが、結構近づくことが出来ました。しかしそれが仇になったのか、少し手前では開いたり閉じたりしていた羽を開かなくなってしまいました。
 仕方なく持久戦に持ち込もうと思いきや、あっという間に逃げられてしまいました。何とかその蝶だということが確認出来る程度の画像は撮れましたが、記録として残しておくことにします。本州では1500~2500メートルの広葉樹林帯に生息しているということなので、自宅付近では見かけなかったのは当然と言えます。

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 1時間ほどゆっくりしまして満足な画像も撮れませんでしたが、ここに来るとオオルリボシヤンマとキベリタテハに行き会えることが分かっただけでも大きな収穫と言えます。雄池と双子池ヒュッテを後にして、雌池を左手に見ながら亀甲池を目指しました。ここ雌池では、決められた場所にテントを張って泊まることもできます。そして雌池も一時期より、水がきれいになったようです。こちらの池には、フナなどの魚も生息しています。

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 雌池を後にして、亀甲池までの上りになりました。この登山道はコメツガの中の苔生した大きな石の間を上りますが、いつも 石の表面は湿っていて滑りやすいので注意しながら進みます。

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 かわいいコメツガやツツジの仲間が、石の上の苔の中や倒木に生えていて、苔玉ミニ盆栽にも劣らない小宇宙のようです。ゴゼンタチバナにタケシマランは、かわいい赤い実を付けていました。

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 足元に注意して、楽しみながら上って行くとピークに差し掛かります。ここから少し下ると亀甲池に到着します。


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 丁度お昼時だったので、景色を眺めながら適当な日陰を見つけてお昼にしました。オニギリをいただきながら、トンボやハナアブに見とれていたら、知らないうちにペットボトルのお茶が倒れていて、そのほとんどが地球に戻って行きました。

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 ゆっくりお昼をいただいて亀甲池を後にします。以前双子池から天狗の路地を経て、大岳、北横岳に上って亀甲池に下ったこともありました。

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 しばらく下ると、目の前に蓼科山が視界いっぱいに見える開けたところで、休憩していた女性に声を掛けていただきました。やはり単独登行で大河原峠から蓼科山に登って、この後は自分と逆のコースで大河原峠に戻るのだということですが、すごい健脚な方だと思いました。しばし色々話をしましたが、蓼科山頂上はやはり、360度大パノラマだったということです。双子山からの眺めの中で、蓼科山の南の稜線の脇に微かに白山も見えました。という話をしましたが、大変な失礼をしました。あれはたぶん、乗鞍岳だったと思います。何だか久しぶりに山に来たせいか、乗鞍岳だか白山だか分からなくなっていました。万が一自分のこのブログを見る機会がありましたら、この場を借りてお詫び申し上げます。しかもこの方は先日、白山に登ったばかりだということでした。多分かなりの登山歴を持っておられる方だと拝察しました。

 そして、この辺りでは以前クジャクチョウに頻繁に行き会ったのですが、花も少ないせいか今日は見かけませんでした。そういえば最近、家の周囲でもクジャクチョウを見なくなった気がします。

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 しばらく下って、ほとんど水のない河原を横切ると天祥寺原に着きます。


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 ここからは大河原峠まで、なだらかな上りになります。もう少し早い時期には色々な花を見ながら歩けるのですが、この時期は低い笹の葉の間に、時々かわいいエゾリンドウが咲いているのを見つけることができます。


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 今日は、最近一緒に登っていただいている会社の友達も用事があって、ご一緒出来なかったのですが、久しぶりに一人歩きになりました。
 個人的に大好きな北八の池巡りコースを歩きましたが、最近は運動不足が祟って少し太り気味です。農作業と運動はやはり、根本的に違いますので、今日行き会った蝶にトンボに花そして、その頂でしか見ることの出来ない眺望を見るためにも、足腰が衰えないように努力したいと思いました。


あの街の思い出(3)「高岡」

会社がお盆休みに入って早々、富山大学オープンキャンパスに娘を連れて行きました。さすがに富山県は遠く感じます。
とはいっても佐久南ICから小杉ICまで、自動車道で繋がっているので便利な世の中ですね。

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標高が低いので暑いのは仕方ないですが、のどかで良いところだと思いました。大学の説明会は午前中で、申し込みをしておけば午後は体験学習もできたのですが、娘は申し込みはしていないので富大生協の売店で買い物をして、ゆっくりお昼をいただきました。食堂で学食もいただいてみたかったのですが、既に大変混みあっていましたので諦めました。
売店は広くて、品揃えも豊富で見ているだけでも楽しいと思いました。

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サンドイッチにオニギリも美味しかったです。お昼をいただいていると、下から明るい歌声が聞こえてきました。サークル活動の発表だったですかね。ボーカルのお姉さんとてもきれい声でした。


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午後は、ゆっくり展示されている作品を見て回りました。

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娘が納得するまで見て回り、午後は時間に余裕ができました。初めて訪れた高岡市ですから、色んなところを見て回りたいと思いましたが、みんな良く分からないというのが現状でした。

とりあえず知っているところと言えば、以前アマチュア無線に夢中になっていた頃144MHzのSSBか7MHzで繋がった方からいただいQSLカードが高岡大仏さまの写真でした。その写真を見て、きれいな大仏さまだなぁと思いました。それ以来もし高岡に行く機会があったら、あの大仏さまにお会いたいと思っていました。

富山県とは、ロケーションの関係か電波状態の関係か若しくは、その両方か良く繋がる方がいました。急にあの頃が懐かしく感じたのと、夢にまで見た高岡大仏さまにお行き会いできると思うと、何だかそわそわしてきてしまいました。

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大仏さまの下は回廊になっていて、入ってすぐの右手には「おびんずるさま」がおられました。「おびんずるさま」というと善光寺が有名ですが、お釈迦様のお弟子さんで十六羅漢の筆頭で病気を直す神通力を持っておられたということです。

ゆっくりお参りさせていただいても名残惜しいのですが、いつかきっと行ってみたいと思っていた高岡大仏さまに娘のおかげで、導かれた思いがいたしました。

まだ時間は早いのですが、朝も早かったので今晩お世話になる高岡駅近くの「ルートイン高岡」に向かいました。


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全てシングル部屋をお願いしていましたので、子供たちも初めての一人部屋体験になりました。子供たちも成長したものだとつくづく思いました。

エアコンも快適でゆっくり休ませていただきました。さて、今日はどちらに行こうかということになったのですが、ここ高岡市が「藤子・F・不二雄」先生の出身地だということを、恥ずかしながらこの日知ったのです。

まずは、高岡駅の中にある「ドラえもんポスト」を探しました。何だか宝探しみたいで楽しくなってきました。

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このポストから手紙を出すと、特別仕様のドラえもんの消印が押されて相手に届くということです。次に探したのは、「ドラえもんの散歩道」です。こちらも地図を辿ると、高岡駅近くにあるようです。長野県では見ることすらない路面電車の軌道を左手に見ながら、駅前を進むとありました。


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こちらは、大人ですら興奮してしまうほどのとてもうれしい空間といえます。
自分は更にここで、またもや初めて行き会う昆虫に遭遇しました。アオスジアゲハです。小さい頃から穴が開くほど図鑑を眺めていたので、ひと目でわかりました 。自分の家は標高900m近いので、あまり標高の高いところには生息していないようです。アゲハチョウの仲間にしては、かなり俊敏な飛び方でした。
どんなに小さくても良いから、写真に収めたいと思って必死に追いかけたのですが、高い建物の間を自由自在に駆け抜けて、そのうちに姿が見えなくなってしまいました。それにしても南国を想わせるきれいな蝶です。幼虫の餌となるのはクスノキで、秋田県が北限だということなので、この蝶はやはり暖かいところが好きなようです。

次に向かったのは、「高岡市美術館」とその2階にある「高岡市 藤子・F・不二雄ふるさとギャラリー」です。この2つのギャラリーが同じ建屋の1階と2階だということを、現地に着いて初めて知りました。

女房と下の子は2階に、娘と自分は1階美術館の「アルフォンス・ミュシャ展」をまず見ることにしました。こちらも大変人気で、大勢の方が入館されていました。1枚1枚の作品の繊細さと美しさに驚いたことと、その作品の多さにも驚きました。そして、紙幣や切手、装飾品にも使われていたんですね。


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そして自分たちも2階に行きました。ギャラリー入り口は、「どこでもドア」になっていました。ここから先は原画が並ぶ展示室なので写真撮影はできません。


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中には覚えているシーンの原画もたくさんありますので、とても懐かしくなります。
こちらは、高岡の伝統産業「高岡銅器」のドラえもんです。左手に持って掲げている本は『小学四年生』です。


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お土産やグッズもたくさんあって、良い歳をして見るもの見るもの欲しくなってしまいますけど、お土産に「ドラえもんひみつ道具」の一つ「アンキパン」を買ってもらいました。


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オバケのQ太郎」に「パーマン」そして「ドラえもん」等々、全てここ高岡市がモデルになっていたということです。子供たちが集まるあの空き地は、この街に実在した製材所の貯木場だということです。
人が優しくて穏やかです。そしてのどかな街です。誰からも好かれるあの偉大な漫画家が生まれた意味が分かる気がします。
富山県高岡市とてもすてきな街です。また、このパンフレットの一言が何とも好きです。


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かわいい孤児たち


7月7日の朝のことです。
場所は、JA佐久浅間 南部営農センターの集荷場での出来事です。時間は6時を少し回った頃でした。

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いつものように集荷場に着いて 、少しばかりの(本当に恥ずかしいくらいわずかな量です。)ズッキーニのケースを、車からカゴテーナに運んで市場概況を見ているとき、猫のような鳴き声が聞こえたのです。

何となく、向かいのライスセンターの方角から聞こえてくるような気がするし、猫にしては少し声がしゃがれているような気がします。


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ライスセンターを見てみると、さすがにお米を扱う場所だけあって、高い屋根に鳩が3羽いました。以前、カモメが迷ってしまったのか、長野県内で確認されたという新聞記事を思い出して、ひょっとすると近くにウミネコが飛来したのでは・・・。などと色々考えて集荷場から外に出ると、もちろんそんなはずは全くなくて、鳴き声は集荷場のすぐ東側から聞こえました。
そーっと鳴き声のする方を見ると、鼻と耳と足先それに尻尾が焦げ茶色で他は白くて、両目が青い可愛い子猫がいました。

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しゃがみ込んで顔を見ると、子猫も自分に近づいて来て鳴きながら、自分の顔をのぞき込むように見ていました。フェイスブックの「エウレカ」という、保護猫たちを紹介してくれているサイトがありますが、「ハイキング中に兄弟が保護した可愛い野良猫」にそっくりだったのです。
このまま連れて帰ろうかと思ったのですが 、この近所の家の迷子かもしれないし、JAの職員さん方が保護している猫かもしれないし、家にも保護猫が2匹いるし色々考えると、とても連れて帰る訳には行きませんでした。
とりあえずもうじき、佐久南部営農センターの職員さん方も来てくれますので、心配しなくても大丈夫かなと思いつつ車に戻ると、後をついて来て車の下に入ってしまいました。この無邪気な行動が余計可愛くて仕方なかったのですが、車の下をのぞき込んで轢いてしまわないように、そーっと発進して家に戻ったのですが、その後はずっとその子猫のことが頭から離れませんでした。
本当は、あんな小さな子猫があの近所の家から迷って来たということは、まず考えられないと思っていました。多分色々な人達が出入りする場所なので、そっとおいて行ったのだと思います。
そして7月8日の朝は、6時30分くらいに集荷場に行きました。集荷場の周りを注意して見回したのですが、昨日の子猫の姿もなくて、鳴き声もしませんでした。
昨日のうちに誰かに保護されたのかもと思いきや、ズッキーニをカゴテーナに移し終わると、かなり近くであの子猫の鳴き声がしました。
集荷場の中は、まだ暗いので辺りを見回すと、入ってすぐ右側の棚の一番下の段で丸くなったまま鳴いていました。多分ここで一晩過ごしたのだと思いますが、また会えた嬉しい気持ちと、何か食べたのだろうか?という心配もいっぱいでした。最近はかわいそうに思って餌だけあげるのは、非常に無責任な行動だと言われています。
今日は、JAの職員さん方も一日いますし、後で電話をしてみることにして帰ったのですが、何とか保健所には連れて行かれないようにしなくてはいけないと思いました。
市役所の環境政策課に連絡を取って、保護して譲渡会につなげられたら、里親が見つかるかもしれません。
そして、この2日間あの子猫のことで頭がいっぱいでした。そして、この日別の用事もありましたので、佐久南部営農センターに電話をして何気なく子猫の話をしました。話はすぐ通じて、「事務所で預かっていたのですが、ほしいとう方がいて連れて行ってくれました 」ということでした。
これで安心しました。そして、どうかいっぱいかわいがってもらいたいと思います。そして、優しい佐久南部営農センターの職員さんありがとうございました。

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家の2匹も大きくなりました。この子たちも、多分捨て猫なのだと思います。
ミルキーを見つけた頃、朝はまだ霜が降りるくらい寒い時期でした。ハンちゃんは多分、幾日も何も食べていなくてガリガリに痩せていました。

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佐久市でも不幸な猫たちを殖やさないために、こんな素晴らしい活動をフェイスブックを通じて教えていただいたにも関わらず、締切の確認もしないまま過ぎてしいました。大変すいませんでした。

ズッキーニの日記

梅雨時は、油断して畑に入いらないで2週間も放って置くと、大変なことになってしまいます。
栽培日誌というほどのものではないのですが、ズッキーニを作り始めて10年近くになります。
自家用の野菜として作ったのは、更に20年以上も前の話になりますが、その頃はまだスーパーの店頭で見かけることもない野菜でした。今では大変使い方が多くて人気の高い野菜の地位を獲得しているようです。
以前のブログでも書きましたが、一度無くしたSDカードも見つかったので、残っていた画像も頼りに記録に残しておきたいと思いました。


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最初の年は、タキイ種苗さんの「ダイナー」という品種を栽培しましたが、2年目はトキタ種苗さんの「TSX-708Z」という試験品種に変えました。
この品種は脇芽が少ないことと、多収、葉柄のトゲが少なくて作業がしやすいこと、そしてスマートな形の果実が特徴でした。

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次の年には、「ゼルダ・ネロ」と品種登録されて、以後数年間この品種を栽培しました。

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2015年は「ゼルダ・ネロ」と共に、トキタ種苗さんの試験品種「TSX-710Z」という品種も栽培してみました。
この品種は後に、「ゼルダ・ルーチェ」という名で品種登録されたようです。
ゼルダ・ネロ」と比較すると、収量は落ちますが病気に強くて作り安いことと、そして、何と言っても株の勢いが良いのに驚きました。画像を残しておけば良かったのですが、残念ながら見当たりませんでした。


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そして昨年2018年は、会社の大先輩に教えていただいた、「ラベン」「コンテ」が代表的なシンジェンタジャパンさんの「パスコラ」という品種を栽培しました。
この品種も病気に強く、株の勢いが良い品種でした。そして、果実の色が濃くて光沢が良いのが特徴でした。

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そして今年は、カネコ種苗さんの「グリーンボート2号」を栽培しました。
「栽培講習会」では低温時期の発芽が大変だという内容の説明を聞いていたので、播種後はドキドキしながら子守しました。

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元肥は、堆肥の他にこの3種類10a当たりの施肥量の基準が決まっていますので、この3種類を圃場にまんべんなく撒くのはけっこう大変です。同じような色をしていますので後になるほど分かりづらくなります。

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近頃は少しずくなしして、「BB 042」
と「ダブリン 19号」の代わりに双方の施肥効果を持つ「ロングヒット 582号」を使っています。鶏糞も安くて効き目がある有機質肥料なので、色々買って試してみましたが、粒状かペレット状で良く乾燥されているものが使いやすいと思いました。

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こちらは追肥です。やはり発酵鶏糞と混ぜて施肥してみました。この他に即効性の高い、「硫安」や「尿素」を併用してみるのも良いと思います。特に「尿素」は、水に溶かして葉面散布に使うのも効果があると思います。

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マルチを敷くのが一番の大仕事です。文明の利器がないので、水糸と鍬一本で頑張りました。

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今年はアブラムシに効果があると言うので、少し高いですが白黒マルチ(表が白くて裏が黒いもの)を使いました。ただし、地温を上げる効果は、黒マルチのほうが有効のようです。

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いよいよ植え付け、女房も一生懸命手伝ってくれました。

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そして今年は、「猫の手も借りたい」と思っていたら、保護ネコの「ハンちゃん」が手伝いに来てくれました。

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植え付けの時期は「ヒメジオン」が花盛りで、「春の風の妖精」のような「ウスバシロチョウ」が優雅に飛んでいます。家の周りには、食草の「ムラサキケマン」が多いので、この蝶も数多く見られるのだと思います。

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根付くと気温も上がってくる時期なので順調に成長しました。こちらは「ゼルダ・ネロ」です。



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こちらは昨年作付けした、「パスコラ」です。葉の色が濃いですね。

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いよいよ出荷の時期です。1㎏箱はこんな詰め方になります。

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2㎏箱だと、こんな詰め方になります。尚、曲りは平らな面に充てたときのすき間が、2㎝以内ということです。また、キズや着色具合、先端の形状も厳しくチェックします。生産者名は近年バーコードラベルを貼り付けるので、楽になりました。

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以前はこんな変わった色の果実をつける株も時々ありました。品種を調べると、「ゼルダ・オリーブ」という品種がちょうどこんな色をしていますが、試しに食べてみましたが柔らかくておいしいかったです。
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出荷の時期には、ジャングルのような庭にもこんなきれいな花が咲きました。特に「ヤマユリ」は、それは良い香りが漂ってきて疲れを忘れさせてくれます。

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「忙しい忙しい」とばかり言っているうちに、すぐにこんな季節になってしまいます。「忙」という漢字は、心を亡ぼすと書くので怖いことです。「忙しい」「疲れた」などと、ネガティブな言葉はできるだけ口にしないようにしていますが、歳のせいかついついポロッと出てしまうこともあります。

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こちらは今年の「グリーンボート2号」です。もうじきに花が咲きそうな感じがします。今年は天候不順で生育が心配です。何しろ5月8日の朝は、きつい霜に加えて薄氷が張りました。

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そして、梅雨とはいえ朝晩はまだまだ気温が上がりません。それでも、今年もいよいよ雄花が咲き始めて、今朝はカゴいっぱいにこんなのが採れましたので、もうじき出荷も始まりますが、たまには山にでも出かける日を楽しみにして、早起きして頑張りましょう。


そして、5日後の6月27日は、前の会社でとても良くしていただいた友達のお母さんが亡くなられて、ご葬儀に行くので仕事は休ませていただきました。

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それでも、朝は早起きして畑に行くとまだまだ形の悪いのも多いですが、まあまあ良い形のものもありました。そして、今朝は暖かかったので、ミツバチにハナアブも受粉に協力してくれていました。「感謝」「感謝」
梅雨の晴れ間もつかの間で、早くも天気は下り坂です。それに加えて、台風3号も近いていますので、あまり大雨にならないように祈る思いです。

神社仏閣を訪ねて(3)「戸隠」

ゴールデンウィークは10日あったけれども、結局何処にもでかけられずに、畑仕事をして過ごしました。
ボーッと生きていると、後一ヶ月で今年も半年終わってしまいます。
それでも朝は早起きして、一人で山菜採りに出かけていたので、それはそれでこの時期ならではの、休日の楽しみです。
新緑の中を歩いて、初夏の花を見つけたり、野鳥の鳴き声を聞いたり、開けたところから登った山々や、まだ登っていない山に思いを馳せる。この時期の昆虫たちを見つけるのもわくわくします。

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それでも、畑仕事も適当に妥協しないときりがないので・・・(本当は妥協しっぱなしのような?)次の休みはどこか行こうということで、色々案が出ましたが結局北信方面に決まって、戸隠・鬼無里に向かうことにしました。ただし下の子は、来週末テストなので自ら勉強して家にいるというので、お土産を買って帰ることにしました。

前日、遊歩道のハイカーたちの目の前に熊が出て、よりによって、出かけるその日の新聞に載ったので、重々気をつけて出かけることにしました。

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「5月11日 信濃毎日新聞より」


善光寺の裏手から、一気にジグザグに上る県道(通称:七曲り)は昔のままで、とてもなつかしかったですね。ここを上って、しばらく進むと視界が開けると同時に、左手にきれいな水をたたえ大座法師池が見えてきます。これから先、車窓の両側は気持ちの良い景色が続きます。


まずは、中社にお参りに行こうということになりました。大きな鳥居の前に立って、御神木の杉の大木を見上げただけでも、正に神々の聖地という気がします。中社は天の岩屋にお隠れになった天照大神さまの気をひく案を考え出された知恵の神様「アメノヤゴコロオモイカネノミコト」が祀られています。知恵の神様ですから、学業成就・試験合格・商売繁盛に特に御神徳があるということです。


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ゆっくりお参りして、御神木のパワーもいただいて、すっかりお昼の時間になっていました。戸隠といえばやっぱり「カレーうどん」ではなくて、アレルギーの方以外は、「蕎麦」が食べたくなりますね。
あまり迷うことなく、駐車場から一番近い「葉隠」さんに決めました。さほど待つこともなく、おいしい「蕎麦」をいただきました。

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女将さんが、とても楽しい方でした。「蕎麦湯」のおかわりまでいただいて、ごちそうさまでした。

そして、午後は奥社にお参りに行くことにしました。時々車窓から見える戸隠連峰はやせ尾根で、険しいということです。ナイフエッジというよりは、ソーエッジという気がします。また、登山の対象というよりは、神々の山という気がしました。


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鳥居から、片道おおよそ2キロメートル湿原の中を進む参道は、初夏の花が惜しげもなく咲いていました。

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清流にはイワナの姿も見られます。

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戸隠・鬼無里とえば、この「ミズバショウ」を思い浮かべる方が多いと思います。

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こちらは「リュウキンカ」自然が豊かな戸隠では、あちらこちらで群生地が見られます。

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こちらは「カタクリ」です。この時期を代表するかわいい山野草ですね。

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小柄な白い花は、「アズマイチゲ」です。咲いている場所によって淡い紫色の個体もあります。

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一株だけ見つけたこの花は、「ショウジョウバカマ」です。時期としては少々早い気がします。北アルプスでは、雪渓の周りに咲いているのをよく見かけたので、高山では夏の花という印象が強いですね。


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花はきれいなのに、どれもこれも写真が下手ですいませんが、こちらは「ニリンソウ」です。この花も群生地を見つけると、それは見事な光景に出くわすことがあります。

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ウスバシロチョウ」の幼虫の食草のひとつ「ヤマエンゴサク」です。

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こちらも杉木立の中で、一株だけ見つけました。「エンレイソウ」です。

随神門の手前には、迫力ある狛犬さまがおられました。

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ここから先は、樹齢も見事な杉並木になります。

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花を見て楽しみながら歩いて行くと、参道も徐々に上りになってきました。そして、いよいよ鳥居も見えてきました。その左手には、登山口がありました。

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天照大神が天の岩屋にお隠れになったとき、無双の神力で岩戸を開いた「アメノタヂカラオノミコト」を御祭神として祀る奥社は、戸隠神社の御本社です。

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奥社をお参りした後、手前左手にある九頭龍社をお参りしました。戸隠神社五社の中で最古の歴史をもつ地主神さまだということです。今日は補修工事が行われていました。

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皆少々運動不足だったと思いますので、適度な運動になったかなと思います。時間があればまだまだたくさん行きたい処はありましたが、あまり一日で欲をかいてもいけないのでまたの機会にしたいと思います。帰りにソバ畑から戸隠連峰が望める展望台に寄ってみました。

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戸隠連峰の奥に見える丹精な峰の独立峰は、高妻山です。標高のわりにはアクセスが難しい山なのですが、その分自然が豊かな山だという気がします。

次の週、南相木村の友達と話しをすると、12月その地区の神社の役員さん方は、戸隠まで訪れて宿坊に泊めていただいて、次の日御札を受けて帰るのだということです。たぶんその昔は、毎年村から歩いて御札を受けに行かれたころの名残なのでしょう、長旅を宿坊で癒しまた次の日御札を受けて帰る。昔のことですから途中「賊」の出没するような場所もあったことでしょうが、また選ばれた役員さん方は、お伊勢参りに出かけるようなわくわくする気持ちもあったかも知れません。

今はパワースポットとしと人気がある戸隠ですが、遙かに南佐久の地まで信仰でつながっているという話しを聞いて驚きました。

今は長野市に統合された戸隠ですが、やはり独自の文化と神々を大切にされている自然豊かな素晴らしい地です。