satoyamanekokunのブログ

猫たち、お酒、山に虫、神社仏閣、全くまとまりのないブログですいません。

ズッキーニの日記

梅雨時は、油断して畑に入いらないで2週間も放って置くと、大変なことになってしまいます。
栽培日誌というほどのものではないのですが、ズッキーニを作り始めて10年近くになります。
自家用の野菜として作ったのは、更に20年以上も前の話になりますが、その頃はまだスーパーの店頭で見かけることもない野菜でした。今では大変使い方が多くて人気の高い野菜の地位を獲得しているようです。
以前のブログでも書きましたが、一度無くしたSDカードも見つかったので、残っていた画像も頼りに記録に残しておきたいと思いました。


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最初の年は、タキイ種苗さんの「ダイナー」という品種を栽培しましたが、2年目はトキタ種苗さんの「TSX-708Z」という試験品種に変えました。
この品種は脇芽が少ないことと、多収、葉柄のトゲが少なくて作業がしやすいこと、そしてスマートな形の果実が特徴でした。

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次の年には、「ゼルダ・ネロ」と品種登録されて、以後数年間この品種を栽培しました。

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2015年は「ゼルダ・ネロ」と共に、トキタ種苗さんの試験品種「TSX-710Z」という品種も栽培してみました。
この品種は後に、「ゼルダ・ルーチェ」という名で品種登録されたようです。
ゼルダ・ネロ」と比較すると、収量は落ちますが病気に強くて作り安いことと、そして、何と言っても株の勢いが良いのに驚きました。画像を残しておけば良かったのですが、残念ながら見当たりませんでした。


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そして昨年2018年は、会社の大先輩に教えていただいた、「ラベン」「コンテ」が代表的なシンジェンタジャパンさんの「パスコラ」という品種を栽培しました。
この品種も病気に強く、株の勢いが良い品種でした。そして、果実の色が濃くて光沢が良いのが特徴でした。

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そして今年は、カネコ種苗さんの「グリーンボート2号」を栽培しました。
「栽培講習会」では低温時期の発芽が大変だという内容の説明を聞いていたので、播種後はドキドキしながら子守しました。

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元肥は、堆肥の他にこの3種類10a当たりの施肥量の基準が決まっていますので、この3種類を圃場にまんべんなく撒くのはけっこう大変です。同じような色をしていますので後になるほど分かりづらくなります。

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近頃は少しずくなしして、「BB 042」
と「ダブリン 19号」の代わりに双方の施肥効果を持つ「ロングヒット 582号」を使っています。鶏糞も安くて効き目がある有機質肥料なので、色々買って試してみましたが、粒状かペレット状で良く乾燥されているものが使いやすいと思いました。

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こちらは追肥です。やはり発酵鶏糞と混ぜて施肥してみました。この他に即効性の高い、「硫安」や「尿素」を併用してみるのも良いと思います。特に「尿素」は、水に溶かして葉面散布に使うのも効果があると思います。

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マルチを敷くのが一番の大仕事です。文明の利器がないので、水糸と鍬一本で頑張りました。

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今年はアブラムシに効果があると言うので、少し高いですが白黒マルチ(表が白くて裏が黒いもの)を使いました。ただし、地温を上げる効果は、黒マルチのほうが有効のようです。

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いよいよ植え付け、女房も一生懸命手伝ってくれました。

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そして今年は、「猫の手も借りたい」と思っていたら、保護ネコの「ハンちゃん」が手伝いに来てくれました。

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植え付けの時期は「ヒメジオン」が花盛りで、「春の風の妖精」のような「ウスバシロチョウ」が優雅に飛んでいます。家の周りには、食草の「ムラサキケマン」が多いので、この蝶も数多く見られるのだと思います。

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根付くと気温も上がってくる時期なので順調に成長しました。こちらは「ゼルダ・ネロ」です。



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こちらは昨年作付けした、「パスコラ」です。葉の色が濃いですね。

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いよいよ出荷の時期です。1㎏箱はこんな詰め方になります。

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2㎏箱だと、こんな詰め方になります。尚、曲りは平らな面に充てたときのすき間が、2㎝以内ということです。また、キズや着色具合、先端の形状も厳しくチェックします。生産者名は近年バーコードラベルを貼り付けるので、楽になりました。

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以前はこんな変わった色の果実をつける株も時々ありました。品種を調べると、「ゼルダ・オリーブ」という品種がちょうどこんな色をしていますが、試しに食べてみましたが柔らかくておいしいかったです。
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出荷の時期には、ジャングルのような庭にもこんなきれいな花が咲きました。特に「ヤマユリ」は、それは良い香りが漂ってきて疲れを忘れさせてくれます。

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「忙しい忙しい」とばかり言っているうちに、すぐにこんな季節になってしまいます。「忙」という漢字は、心を亡ぼすと書くので怖いことです。「忙しい」「疲れた」などと、ネガティブな言葉はできるだけ口にしないようにしていますが、歳のせいかついついポロッと出てしまうこともあります。

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こちらは今年の「グリーンボート2号」です。もうじきに花が咲きそうな感じがします。今年は天候不順で生育が心配です。何しろ5月8日の朝は、きつい霜に加えて薄氷が張りました。

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そして、梅雨とはいえ朝晩はまだまだ気温が上がりません。それでも、今年もいよいよ雄花が咲き始めて、今朝はカゴいっぱいにこんなのが採れましたので、もうじき出荷も始まりますが、たまには山にでも出かける日を楽しみにして、早起きして頑張りましょう。


そして、5日後の6月27日は、前の会社でとても良くしていただいた友達のお母さんが亡くなられて、ご葬儀に行くので仕事は休ませていただきました。

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それでも、朝は早起きして畑に行くとまだまだ形の悪いのも多いですが、まあまあ良い形のものもありました。そして、今朝は暖かかったので、ミツバチにハナアブも受粉に協力してくれていました。「感謝」「感謝」
梅雨の晴れ間もつかの間で、早くも天気は下り坂です。それに加えて、台風3号も近いていますので、あまり大雨にならないように祈る思いです。