satoyamanekokunのブログ

猫たち、お酒、山に虫、神社仏閣、全くまとまりのないブログですいません。

あの街の思い出(3)「高岡」

会社がお盆休みに入って早々、富山大学オープンキャンパスに娘を連れて行きました。さすがに富山県は遠く感じます。
とはいっても佐久南ICから小杉ICまで、自動車道で繋がっているので便利な世の中ですね。

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標高が低いので暑いのは仕方ないですが、のどかで良いところだと思いました。大学の説明会は午前中で、申し込みをしておけば午後は体験学習もできたのですが、娘は申し込みはしていないので富大生協の売店で買い物をして、ゆっくりお昼をいただきました。食堂で学食もいただいてみたかったのですが、既に大変混みあっていましたので諦めました。
売店は広くて、品揃えも豊富で見ているだけでも楽しいと思いました。

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サンドイッチにオニギリも美味しかったです。お昼をいただいていると、下から明るい歌声が聞こえてきました。サークル活動の発表だったですかね。ボーカルのお姉さんとてもきれい声でした。


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午後は、ゆっくり展示されている作品を見て回りました。

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娘が納得するまで見て回り、午後は時間に余裕ができました。初めて訪れた高岡市ですから、色んなところを見て回りたいと思いましたが、みんな良く分からないというのが現状でした。

とりあえず知っているところと言えば、以前アマチュア無線に夢中になっていた頃144MHzのSSBか7MHzで繋がった方からいただいQSLカードが高岡大仏さまの写真でした。その写真を見て、きれいな大仏さまだなぁと思いました。それ以来もし高岡に行く機会があったら、あの大仏さまにお会いたいと思っていました。

富山県とは、ロケーションの関係か電波状態の関係か若しくは、その両方か良く繋がる方がいました。急にあの頃が懐かしく感じたのと、夢にまで見た高岡大仏さまにお行き会いできると思うと、何だかそわそわしてきてしまいました。

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大仏さまの下は回廊になっていて、入ってすぐの右手には「おびんずるさま」がおられました。「おびんずるさま」というと善光寺が有名ですが、お釈迦様のお弟子さんで十六羅漢の筆頭で病気を直す神通力を持っておられたということです。

ゆっくりお参りさせていただいても名残惜しいのですが、いつかきっと行ってみたいと思っていた高岡大仏さまに娘のおかげで、導かれた思いがいたしました。

まだ時間は早いのですが、朝も早かったので今晩お世話になる高岡駅近くの「ルートイン高岡」に向かいました。


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全てシングル部屋をお願いしていましたので、子供たちも初めての一人部屋体験になりました。子供たちも成長したものだとつくづく思いました。

エアコンも快適でゆっくり休ませていただきました。さて、今日はどちらに行こうかということになったのですが、ここ高岡市が「藤子・F・不二雄」先生の出身地だということを、恥ずかしながらこの日知ったのです。

まずは、高岡駅の中にある「ドラえもんポスト」を探しました。何だか宝探しみたいで楽しくなってきました。

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このポストから手紙を出すと、特別仕様のドラえもんの消印が押されて相手に届くということです。次に探したのは、「ドラえもんの散歩道」です。こちらも地図を辿ると、高岡駅近くにあるようです。長野県では見ることすらない路面電車の軌道を左手に見ながら、駅前を進むとありました。


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こちらは、大人ですら興奮してしまうほどのとてもうれしい空間といえます。
自分は更にここで、またもや初めて行き会う昆虫に遭遇しました。アオスジアゲハです。小さい頃から穴が開くほど図鑑を眺めていたので、ひと目でわかりました 。自分の家は標高900m近いので、あまり標高の高いところには生息していないようです。アゲハチョウの仲間にしては、かなり俊敏な飛び方でした。
どんなに小さくても良いから、写真に収めたいと思って必死に追いかけたのですが、高い建物の間を自由自在に駆け抜けて、そのうちに姿が見えなくなってしまいました。それにしても南国を想わせるきれいな蝶です。幼虫の餌となるのはクスノキで、秋田県が北限だということなので、この蝶はやはり暖かいところが好きなようです。

次に向かったのは、「高岡市美術館」とその2階にある「高岡市 藤子・F・不二雄ふるさとギャラリー」です。この2つのギャラリーが同じ建屋の1階と2階だということを、現地に着いて初めて知りました。

女房と下の子は2階に、娘と自分は1階美術館の「アルフォンス・ミュシャ展」をまず見ることにしました。こちらも大変人気で、大勢の方が入館されていました。1枚1枚の作品の繊細さと美しさに驚いたことと、その作品の多さにも驚きました。そして、紙幣や切手、装飾品にも使われていたんですね。


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そして自分たちも2階に行きました。ギャラリー入り口は、「どこでもドア」になっていました。ここから先は原画が並ぶ展示室なので写真撮影はできません。


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中には覚えているシーンの原画もたくさんありますので、とても懐かしくなります。
こちらは、高岡の伝統産業「高岡銅器」のドラえもんです。左手に持って掲げている本は『小学四年生』です。


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お土産やグッズもたくさんあって、良い歳をして見るもの見るもの欲しくなってしまいますけど、お土産に「ドラえもんひみつ道具」の一つ「アンキパン」を買ってもらいました。


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オバケのQ太郎」に「パーマン」そして「ドラえもん」等々、全てここ高岡市がモデルになっていたということです。子供たちが集まるあの空き地は、この街に実在した製材所の貯木場だということです。
人が優しくて穏やかです。そしてのどかな街です。誰からも好かれるあの偉大な漫画家が生まれた意味が分かる気がします。
富山県高岡市とてもすてきな街です。また、このパンフレットの一言が何とも好きです。


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