神々の社を訪ねた日

ゴールデンウィークは10日あったけれども、結局何処にもでかけられずに、畑仕事をして過ごしました。
ボーッと生きていると、後一ヶ月で今年も半年終わってしまいます。
それでも朝は早起きして、一人で山菜採りに出かけていたので、それはそれでこの時期ならではの、休日の楽しみです。
新緑の中を歩いて、初夏の花を見つけたり、野鳥の鳴き声を聞いたり、開けたところから登った山々や、まだ登っていない山に思いを馳せる。この時期の昆虫たちを見つけるのもわくわくします。

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それでも、畑仕事も適当に妥協しないときりがないので・・・(本当は妥協しっぱなしのような?)次の休みはどこか行こうということで、色々案が出ましたが結局北信方面に決まって、戸隠・鬼無里に向かうことにしました。ただし下の子は、来週末テストなので自ら勉強して家にいるというので、お土産を買って帰ることにしました。

前日、遊歩道のハイカーたちの目の前に熊が出て、よりによって、出かけるその日の新聞に載ったので、重々気をつけて出かけることにしました。

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「5月11日 信濃毎日新聞より」


善光寺の裏手から、一気にジグザグに上る県道(通称:七曲り)は昔のままで、とてもなつかしかったですね。ここを上って、しばらく進むと視界が開けると同時に、左手にきれいな水をたたえ大座法師池が見えてきます。これから先、車窓の両側は気持ちの良い景色が続きます。


まずは、中社にお参りに行こうということになりました。大きな鳥居の前に立って、御神木の杉の大木を見上げただけでも、正に神々の聖地という気がします。中社は天の岩屋にお隠れになった天照大神さまの気をひく案を考え出された知恵の神様「アメノヤゴコロオモイカネノミコト」が祀られています。知恵の神様ですから、学業成就・試験合格・商売繁盛に特に御神徳があるということです。


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ゆっくりお参りして、御神木のパワーもいただいて、すっかりお昼の時間になっていました。戸隠といえばやっぱり「カレーうどん」ではなくて、アレルギーの方以外は、「蕎麦」が食べたくなりますね。
あまり迷うことなく、駐車場から一番近い「葉隠」さんに決めました。さほど待つこともなく、おいしい「蕎麦」をいただきました。

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女将さんが、とても楽しい方でした。「蕎麦湯」のおかわりまでいただいて、ごちそうさまでした。

そして、午後は奥社にお参りに行くことにしました。時々車窓から見える戸隠連峰はやせ尾根で、険しいということです。ナイフエッジというよりは、ソーエッジという気がします。また、登山の対象というよりは、神々の山という気がしました。


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鳥居から、片道おおよそ2キロメートル湿原の中を進む参道は、初夏の花が惜しげもなく咲いていました。

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清流にはイワナの姿も見られます。

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戸隠・鬼無里とえば、この「ミズバショウ」を思い浮かべる方が多いと思います。

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こちらは「リュウキンカ」自然が豊かな戸隠では、あちらこちらで群生地が見られます。

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こちらは「カタクリ」です。この時期を代表するかわいい山野草ですね。

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小柄な白い花は、「アズマイチゲ」です。咲いている場所によって淡い紫色の個体もあります。

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一株だけ見つけたこの花は、「ショウジョウバカマ」です。時期としては少々早い気がします。北アルプスでは、雪渓の周りに咲いているのをよく見かけたので、高山では夏の花という印象が強いですね。


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花はきれいなのに、どれもこれも写真が下手ですいませんが、こちらは「ニリンソウ」です。この花も群生地を見つけると、それは見事な光景に出くわすことがあります。

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ウスバシロチョウ」の幼虫の食草のひとつ「ヤマエンゴサク」です。

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こちらも杉木立の中で、一株だけ見つけました。「エンレイソウ」です。

随神門の手前には、迫力ある狛犬さまがおられました。

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ここから先は、樹齢も見事な杉並木になります。

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花を見て楽しみながら歩いて行くと、参道も徐々に上りになってきました。そして、いよいよ鳥居も見えてきました。その左手には、登山口がありました。

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天照大神が天の岩屋にお隠れになったとき、無双の神力で岩戸を開いた「アメノタヂカラオノミコト」を御祭神として祀る奥社は、戸隠神社の御本社です。

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奥社をお参りした後、手前左手にある九頭龍社をお参りしました。戸隠神社五社の中で最古の歴史をもつ地主神さまだということです。今日は補修工事が行われていました。

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皆少々運動不足だったと思いますので、適度な運動になったかなと思います。時間があればまだまだたくさん行きたい処はありましたが、あまり一日で欲をかいてもいけないのでまたの機会にしたいと思います。帰りにソバ畑から戸隠連峰が望める展望台に寄ってみました。

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戸隠連峰の奥に見える丹精な峰の独立峰は、高妻山です。標高のわりにはアクセスが難しい山なのですが、その分自然が豊かな山だという気がします。

次の週、南相木村の友達と話しをすると、12月その地区の神社の役員さん方は、戸隠まで訪れて宿坊に泊めていただいて、次の日御札を受けて帰るのだということです。たぶんその昔は、毎年村から歩いて御札を受けに行かれたころの名残なのでしょう、長旅を宿坊で癒しまた次の日御札を受けて帰る。昔のことですから途中「賊」の出没するような場所もあったことでしょうが、また選ばれた役員さん方は、お伊勢参りに出かけるようなわくわくする気持ちもあったかも知れません。

今はパワースポットとしと人気がある戸隠ですが、遙かに南佐久の地まで信仰でつながっているという話しを聞いて驚きました。

今は長野市に統合された戸隠ですが、やはり独自の文化と神々を大切にされている自然豊かな素晴らしい地です。