satoyamanekokunのブログ

猫たち、お酒、山に虫、神社仏閣、全くまとまりのないブログですいません。

暇さえあれば虫探し(7)

しゃがみ込んで草むらにスマホやデジカメを向けていたり、雑木の幹をジッと睨み付けていたり、花に止まっている虫を見てニヤニヤしているオッサンがいたら、けして変質者ではないのでそっとしておいやって下さい。変質者ではありませんが、少し変わっているオッサンかも知れないですね。(これは紛れもなく自分のことです。)
今年は梅雨明けが待ち遠しかったですね。昆虫たちはもっと待ち遠しかったに違いないと思います。
少し雨が止むと待ってましたとばかりに チョウが花を訪れたり、セミが鳴きはじめたり急ににぎやかになってワクワクします。

7月12日久しぶりに晴れ間が出ると、庭のキリンソウを訪れたメスグロヒョウモンのオスです。


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すぐ近くのミズヒキの葉に止まったかわいいチョウはコキマダラセセリでしょうか。セセリチョウの仲間は小型で地味ですけどかわいいチョウです。


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 メスグロヒョウモンのオスがいるのだから、メスもきっといると思うのですがかなか見かけません。8月1お墓参りに行って、家に戻るとリョウブの木の周りがにぎやかです。ヒョウモンチョウが何頭かリョウブの花に訪れていました。



その中に、黒地に白い模様がくっきり見える個体が1頭いました。一見イチモンジチョウかなと思いましたが、飛び方も模様も明らかに違います。ソーッと、近づいて見ると、イチモンジチョウではありませんでした。 メスグロヒョウモンのメスです。ヒョウモンチョウはその名の通り、ヒョウ柄が特徴的なチョウなのですが、メスグロヒョウモンのメスは到底ヒョウモンチョウの仲間とは思えない色彩のチョウです。画像はとてもとてもいまひとつですが、やっと撮ったのがこの一枚です。


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 この木の隣にはシナノキがあって、その花にもたくさんのチョウが集まって来たのですが、老木になって道路側に傾いて行って危ないので丁重にお清めしていただいて切ってもらいました。このリョウブの木もあまり大きくならないように気をつけていたのですが、たくさんのチョウたちが来てくれるので大切にしたいと思いました。


以前、子ども達がカブトムシやクワガタを採りに来ていた、クヌギやコナラなどの雑木のある場所を思い出して振り替えで休日になった7月31日、これこそ「虫の知らせ」のごとく立ち寄ってみると、いましたいました、オオムラサキが2頭発酵した樹液に来ていました。この大きさに羽根を広げた時の紫色は実に見事です。そして、全身が見事に緑色に輝くアオカナブンがいることも忘れてはいけませんね。


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 なかなか羽根を開いてくれないのでジッと見つめていると更に幸運が訪れました。なんとコムラサキが突然飛来してきてくれたのです。たぶんこのチョウに行き会ったのは小学校の頃以来になると思います。家の近くの雑木林にクワガタを採りに行くと、クワガタのほかにこのコムラサキアオカナブンオオスズメバチがいつも樹液に集まって来ていました。


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8月1日もお墓参りの帰りに寄ったのですが、この日は雑木にチョウの姿はありませんでした。車を降りて歩き出すと黄土色に黒い斑点、前羽根の先が黒いチョウが飛び出しました。時々草地に止まるのですが、警戒心が強くてなかなか近づくことができません。何とか撮った1枚がこの画像ですが、見る人が見ればツマグロヒョウモンに見えなくもない程度の画像です。いったいどっちを向いて飛んでいるのやらさっぱり分からないといった感じです。


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 それからは毎日のようにどんな昆虫たちが来ているのか考えると、気が気ではなくて暇さえあればこの場所に来ていました。後日、8月2日の朝は更にたくさんのチョウたちに行き会うことができました。

オオムラサキのオス・メス にスミナガシ、ルリタテハそしてアオカナブンシロテンハナムグリでしょうか。


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写真を撮りながら見入っていると、なんとスミナガシが自分の右腕に飛び移って来てくれました。これには驚きました。スミナガシは羽根の表もきれいですが裏もきれいなんですね。逃げられないうちに画像を撮りたかったのですが、これを撮るのがやっとでした。


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 後日、8月6日も仕事帰りにいつもの場所に立ち寄りました。メスのオオムラサキは頻繁に羽根を開いて樹液を吸っていることが多いのですが、オスはなかなか羽根を開いてくれません。この日はきれいなオスの画像も撮ることができました。そればかりかオスの1頭が自分の左腕に飛び移ってきてくれました。なんとこの日は、オス・メス合わせて7頭のオオムラサキに会うことができました。そして、近くのクヌギの木にはミヤマクワガタがいました。


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 そして、お盆休みに入って2日目の8月10日、最近見かける機会が少なくなったような気がします。ヤマキマダラヒカゲに行き会いました。オオムラサキルリタテハ、羽根もだいぶ痛みもありますがとても見事な色彩の昆虫たちです。


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 朝も早くから畑に出かけると、東の空がとてもきれいな朝焼けに染まる日もあります。そして保護猫の「ハンちゃん」が手伝いに来てくれます。「ハンちゃん」と一緒に箱詰めして集荷場に行った帰りは、時間さえあれば虫探しをして帰ります。今年は梅雨明けが遅くて各地で大雨による被害も尋常ではありません。被災地の皆様には謹んでお見舞い申し上げます。

 梅雨明けと同時に恐ろしいほどの猛暑に見舞われています。自分たちが子どもの頃は、真夏とはいってもこれほど異常な暑い日はなかったように思います。これも自分たち人間が環境を考えずに経済や便利さを追求した結果ではないかと感じることがあります。絶滅危惧種と呼ばれる昆虫や植物がこれ以上増えてしまわないよう、環境にやさしい生活を心がけたいと思うこの頃です。