あの街の思い出(9)伊那市 長谷 高遠 リベンジ「分杭峠」

 

 

 

 子供たちの夏休みも終わります。息子は9月19日、寮に戻りました。今年の夏休み娘は自動車教習所に通って、何とかこの休み中に運転免許証をいただきました。週末というと台風が接近して天気がはっきりしません。

 

 それでも思ったより足早に過ぎて行ってくれたので、この辺りでは被害は少なかったのですが、九州地方に静岡県では大変な被害がありました。長野県の南信地方でも収穫間際のナシやリンゴに大きな被害がありました。謹んでお見舞い申し上げます。

 

 9月、2度目の三連休の最終日、天気が良くなりそうだったので、女房と娘を誘って遠出してみようと企てました。何処に行こうかということで「分杭峠」に決まりました。

 

 立科町から女神湖、白樺湖から茅野にでて国道152号線杖突峠」から高遠に向かいます。そして、伊那市 長谷からシャトルバスの乗り場に着きました。ところがとても人が多くて、待っても待ってもシャトルバスには乗れなくて、すっかりお昼の時間になってしまいました。

 

 お腹も空くし、仕方なく乗車賃を返金してもらって、高遠まで戻ってお昼をいただいて、道の駅「南アルプスむら」で買い物したり、またそれはそれで楽しかった思い出です。

 

 

 今度は10月の三連休の初日、10月8日は何とか天気が回復しそうです。娘も高岡に戻りましたので今回は朝6時に家を出て、女房と二人で和田峠を越えて岡谷のICから中央道に乗って伊那ICで降りて高遠に向かいました。

 

 やはり南信は暖かいのでしょう。稲刈りもすっかり片付いています。地元ではまだまだ半分も片付いていません。おまけに今年は豊作で穂が重いうえに、雨ばかり降っているのですっかり転んでいる田んぼが多いようです。

 

 美和ダムを過ぎて、三峰川のきれいな清流を左手に見ながら市野瀬の集落を過ぎると、道は徐々に細くなりますが、ほどなくシャトルバスの乗り場の駐車場に着きます。

 

 

 

 

 

 このチケット売り場の右手の岩も気場なのだそうです。

 

 

 


 

 

 

 零戦の増槽(増加燃料タンク)が2Lペットボトルになっています。余談になります。この増槽、今ではどこの国の軍用機にも当たり前のように使われていますが、実は零戦の前身、96式艦上戦闘機堀越二郎氏が採用したのが始まりだということです。

 

 シャトルバスは4台で運行しています。座席がいっぱいになると出発してくれます。

チケットの半券は帰りも提示するので大事にしましょう。

 

 

 15分ほどバスにゆられて峠の駐車場に到着します。昨日は本降りの雨だったので辺りはしっとり湿った感じです。駐車場から左手の歩道を下っていくと「気場」に到着します。

 

 

 何ともドキドキ、ワクワクしてきます。

 

 

 「気場」の手前でも、「気場」に着いても、上や足元や色々画像を撮ってみましたが、これといって珍しい光が入ったような画像は撮れませんでした。

 

 かなりの傾斜があって、丸太で組んだベンチがあります。特に今日のような雨上がりの日は、何かお尻に敷くものを持って行って、時間の許す限りゆったりとした気持ちで座っているのがいいと思います。

 

 

 

 

 珍しい写真は撮れませんでしたが、木漏れ日がきれいです。シャトルバスの半券にもあるように、禅と同じで「こころをからっぽにする」「何も考えない」無の境地になることが大切です。

 

 シャトルバスはいつ乗っても良いので周辺を散策してみましょう。ただし、最終は4:30なので注意しなくてはいけませんが、6kmほどの道のりなので時間さえあれば自分は歩いて往復したいくらいです。

 

 

 

 

 分杭峠静岡県と長野県を結ぶ信仰の道、「秋葉街道」の最も難所だったようです。そのほかにも遠州から塩を運ぶのに使われていたので、静岡県側では「塩の道」「信州街道」と呼ばれていたようです。

 

 

 

 

 峠の下はもう大鹿村です。

 

 

 

 

 

 秋葉街道は長野県下諏訪から始まって、秋葉山静岡県浜松市掛川市に分かれますが、塩の道としての起点は静岡県牧之原市の相良だったようです。秋葉山には秋葉神社が建立されていて、ご本尊は火之迦具土神(ヒノカグツチノカミ)といって、その名の通り「火の神様」だということです。

 

 さて、こちらの碑は何でしょうか。???? 峠周辺でゆっくりしていると、バス乗り場から運転手さんが「このバスに乗る方いますか?」と声をかけてくれましたので、「はい乗ります。」と大きな声で答えて、バスに乗せていただきました。

 

 お昼にはまだ時間があるので、美和ダム周辺を散策することにしました。

 

 

 

 実は、こちらの散策路に立ち寄ったのは、とてもついていることに気が付きました。

何と日本でいちばん長い断層「中央構造線」の真上だったのです。

 

 

 

 

 

 散策路を下ったところに全く違う地層どうしが露出している場所があります。

 

 左の褐色岩と右の黒っぽい岩は、明らかに性質も年代も違うようです。実際は三層になっていてその真ん中の層が中央構造線なのですが、自分の写真は良く撮れていなくてすいません。

 

 

 

 

 

 駐車場の手前でとても見事なデザインのマンホールの蓋を見つけました。モミジに南アルプス仙丈ケ岳クロユリでしょうか?伊那市に合併する前の長谷村となっています。

 

 卒業しても毎年、年賀状をいただく農大の同級生、K君の家は確か「長谷 溝口」となっていたのでこの辺りだと思います。はるか昔、仕事で伊那に行ったときにお昼ご馳走になってしまって、未だに何のお返しもしてないのが悔やまれます。

 

 手土産買って行って近くまで行ったら電話してみようかななどと考えて、いただいた年賀状を確認したのですが、電話番号は入っていませんでした。近くで聞いて歩けばわかると思いますが、いきなりお邪魔するのも悪いような気がするし・・・。また何かの方法で連絡をしたいと思います。

 

 お洒落な道の駅「南アルプスむら」でパンを買ってもらいました。前回はお昼をいただいた後だったので、みんなでジェラートをいただいたのですが、今日はもうすぐお昼なのでパンだけ買ってもらいました。

 

 「秋映」は色が見事で美味しそうです。

 

 マツタケに雑キノコもたくさん並んでいます。右手の奥に並んでいるのはコムソウでしょうか、美味しそう。

 

 

 

 農産物もたくさん並んでいます。

 

 南信といえばやはり「蜂の子」に「ザザムシ」ですね。「蜂の子」は自分も採るのは好きでしたが、今は見つけても一生懸命に餌を運んでいる姿を見ると、とても採れないです。

 

 美和ダムを撮ってお昼にしましょう。

 

 ということで、前回もこちら「紅さくら」でお昼をいただきました。

 

 前回は普通の「ざる蕎麦」をいただきましたが、今回は「高遠蕎麦」をいただいてみました。

 

 そばつゆにたっぷり焼き味噌をとかして、薬味の辛み大根のおろしにミョウガ、ネギを入れていただきますが、焼き味噌の香ばしい香りがしておいしい。辛味大根は坂城の「おしぼりうどん」につかうネズミ大根のように辛いのかと思っていたのですが、そんなに辛くはなくてちょうどいい薬味です。煮物とそばがきのあんかけも美味しいです。

 

 

 

 

 お昼をいただいて少し戻って、高遠の街を歩いてみましょう。

 

 こんなきれいな街だと歩くのも楽しいと思います。

 

 

八十二銀行」も瓦屋根です。

 

 こちらの十一屋さんでお酒を買ってもらいました。黒松仙醸のどぶろくに特別本醸造「夜明け前」です。「夜明け前」の蔵元が辰野町だったということも初めて知りました。歳ばかりとっていても、知らないことがなんと多いことかとつくづく思います。

 

 

 「どぶろく」というと「日光江戸村」を思い出します。前の会社の別の職場のグループの旅行にいつも誘われて、鬼怒川温泉に泊りで行った時のことです。「日光江戸村」によって茶屋に入っては「どぶろく」をいただいていたら、出てくくるころにはふらふらになっていました。当時、テーマパーク「日光ウエスタン村」とか「東武ワールドスクウェア」などあって、とても楽しかった思い出があります。「日光ウエスタン村」は今は廃業してしまったようです。


 

 どちらもお饅頭屋さんの店先ですが、箱庭がとてもきれいです。

 

 アルプス信用金庫 高遠支店にある松本出身の歌人、窪田 空穂の歌碑です。

 

 

 

 こちらは株式会社 仙醸さんの店先です。仕込み水に使う地下水でしょうか?とても涼を感じます。

 

 群馬県出身の小説家 田山花袋氏が大正5年に高遠を訪れた時に読んだ詩、「たかとほは 山裾のまち 古きまち ゆきかう子等の うつくしき町」高遠湖近くの白山橋にもこの詩が刻まれているということです。

 

 

 この大きさだと「箱庭」「坪庭」???どっち。どちらにしてもきれいでみとれてしまいます。

 

 すぐ隣にかわいい祠がありました。眺めていると左手の店先で椅子に腰かけて二人でくつろいでいるおじさんが話しかけてくれて、「これは秋葉神社です」と教えてくれました。「こちらの国道361号線分杭峠から続く秋葉街道なんです。」と教えていただきました。そうするとこの祠は秋葉神社の高遠出張所的な感じでしょうか。

 

 お賽銭をお上げしてお参りして、「きれいな町ですね。」と話しかけると色々話していただきましたが、お二人は静かなところが好きで東京から高遠に引っ越してきたのだということでした。

 

 佐久市にはこういう町並みはないので、城下町に相応しい、とてもきれいな町だと思いました。色々話をしてくれた方は、向かいの古本屋さんのご主人でした。お二人がくつろいでいた隣の、珈琲専門店の店先にならんでいる鉢植えがまたきれいです。

 

 

 

 

 かわいいお地蔵さんがおられました。その名も「こひがん地蔵尊」さまです。

 

 高遠は神社仏閣に、高遠石工さんたちによって建立された石仏がたくさん見られます。「秋葉街道」も信仰の道ですが、先ほどのご主人に教えていただいた話によると、ここ高遠から山梨県身延山に通じる街道もあるということです。そんな訳で日蓮宗のお寺が多いということでした。

 

 駐車場から小路の先を見ると、立派な石段のあるお寺がありましたので、おじゃましてみました。こちらは臨済宗の建福寺というお寺さんでした。「順路」の案内の通り石仏さまにご挨拶しながら進みました。 

 

 

 石工さんの顔に似てくるのでしょうか、とてもおだやかな表情です。

 

 境内は手入れがゆきとどいています。

 

 立派な鐘撞き堂にきれいな池がありました。

 

 

 

 最後に女房が寄りたいと言っていたお饅頭屋さん「亀まん」にお邪魔して、お饅頭にかぼちゃどーなつにブラウニーを買うと、はぶきだというお饅頭を2ついただきました。早速、車の中でいただきましたが、薄皮でこし餡たっぷりで美味しかったです。

 

 

 今日は時間にも余裕ができました。念願の「分杭峠」に行くことができました。何と「中央構造線」の溝口露頭を見ることもできました。美味しい「高遠蕎麦」も食べられました。高遠のきれいな町並みをゆっくい歩くことができました。車を使えば下諏訪から分杭峠まで2時間ほどだと思いますが、昔の人は歩いて超えたわけですから気の遠くなる思いがします。

 

 中央構造線にゆたかな自然、中央アルプス駒ヶ岳分杭峠に秋葉街道そして、石仏に桜の名所、きれいな城下町の町並み、伊那市 長谷 高遠、とても素敵な町です。

 

 いつも思うことですが長野県も広いです。そしてどこに行っても新しい発見があります。次はどこに行こうかなどど思いを馳せながら、お土産に買ってもらったお酒をいただいています。

 

 

                                                       

                                                 イーナちゃん       

PS  いつも読んでいただいているみなさん、ありがとうございます。誤字、脱字、何か       

  間違っている内容等ありましたら、遠慮なくコメントを書き込んで下さい。

  自分ではなかなか気が付かない場合がありますので、よろしくお願いいたします。

  また、この町いいよ!とか、こんなお酒知ってるよ!とか、近況なども自由に書き

  込んでいただいても楽しいと思いますので、今後とも宜しくお願いいたします。 

 

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