satoyamanekokunのブログ

猫たち、お酒、山に虫、神社仏閣、全くまとまりのないブログですいません。

お酒の話(2)

季節は駆け足で進んでいるのですが、何とも恐ろしい新型コロナウイルスが世界中を脅かしています。
こんな事がなければとてもいい季節なのですが、外出もままならないので仕方がないですね。
4月12日の信濃毎日新聞の「斜面」に、5年前国際宇宙ステーションに到着した宇宙飛行士油井亀美也さんが、地球を見て「きれいで言葉が出ない」と表現したそうです。帰還後の寄稿では、「地球は非常に美しいが人類の活動に疲れてしまっているようにも思えた」とも表現ていました。年々大きくなっていくオゾンホールに、小さくなっていく氷河、毎年どこかで発生する大規模災害、感染症は環境破壊ですみかを追われた野生動物が人類と接触することで起きるとも言われているようです。今、世界中を脅かしている新型コロナウイルスも限界に達した地球のうめき声かもしれない。という後半の一部を抜粋しました。
本当にその通り、もう誰もが見てみないふりをしている場合ではない、危機的な状況なのかもしれません。


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それでも、5日間だけ休みになった連休も畑仕事に家の片づけやらで、もちろんできるだけ外出しないように過ごしていましたが、会社の友達から電話が来て山菜採りに連れてってほしいということで、なんだか忙しくて自分もまだ様子も見に行ってないし、家の周りの里山なので人に迷惑をかけることもないと思うので、翌日半日だけ初夏の里山を歩きました。
何とも言えない気分転換になって楽しかったですね。そして、いつも手土産に美味しいお酒を持ってきてくれるのです。今日採れた山菜といただくとそれはまた格別な思いがします。
いただいたお酒は、「浦霞 辛口」精米歩合65%  爽やかなフルーツの香りにほんのり穀物の香りも感じました。すっきりとした飲み口に熟成された深みも感じる辛口のお酒です。燗にも向いているようです。


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ラベルの写真も大好きな長野県池田町の大雪渓酒造株式会社さんの定番「蔵出し 大雪渓」です。池田町というと農大の同級生がおりますので、思い出深いのですが、秋日ごとに紅葉の色が変わっていく樹齢250年以上といわれる、大峰高原七色カエデなどの名所もありますし、いつかゆっくり行ってみたいところです。
ラベルに「山の酒」と書かれていますが、文字どうり北アルプスの長野県側の山小屋に泊めていただいて、夕食のときお酒をお願いするとこちらの「大雪渓」か「白馬錦」を出してきてくれます。
早朝から一日歩いて、夕食前に周りの峰々を眺めながらいただく一杯は全身に染み渡る思いがします。

ほのかな酸味にほのかな甘み、どちらかというと辛口だと思います。すっきりとしたやさしい味ですが後味の良さがいつまでも残る感じがします。


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先日、久しぶりに佐久平イオンモールに買い物に行って、お酒のコーナーを見てみるとありました。
この時期だけ並ぶ「氷雪貯蔵酒」です。本数も限られていますので、どうしてもいただいてみたくて2品目買ってもらいました。
蓼科山山麓の標高1850mの雪中で熟成貯蔵された、大澤酒造株式会社さんの氷雪貯蔵純米酒「大吉野」です。
精米歩合60% アルコール分17度以上 18度未満 やや華やかな香りとわずかに酸味を感じさせる香りが伝わってきました。
僅かに活性酵母のような舌ざわりを感じました。まろやかな熟成感と極々ほのかな苦みと酸味がこくの深さを感じる一品です。


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隣り合わせで並んでいたのは、黒沢酒造株式会社さんの氷雪貯蔵酒純米原酒「井筒長」です。
精米歩合65% アルコール分17.5度  佐久穂町 八千穂高原の白樺林の最高地点、標高1700mに大きな雪室を作って秋に仕込んだお酒を寝かせたということです。
ほのかでやさしい香りにすっきりした酸味と控えめな甘さという感じがします。アルコール分17.5度は少し高めですが、のどごしが爽やかなのでとても飲みやすい一品といえます。


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二本並ぶと兄妹または姉弟のようです。


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株式会社 古屋酒造店さんの精選「深山桜」を久しぶりにいただきました。精米歩合65% アルコール分15度 深山に人知れず咲く大木の山桜を思い浮かべるきれいな銘柄だと思います。実際の由来は、皇女和宮の行列が歴史の道、中山道を往った頃、弁財天の森を後ろに抱いて「青葉まじりにみずみずしく咲く深山桜」とうたわれた酒蔵が生まれ、今に地酒を伝えている。
ラベルに表示されていると通り、やや辛口、やや淡麗とありますが、くせがなくて飲みやすく後味は爽やかな酸味と甘みがほのかに残る感じがしました。またどんな料理にも合う感じがします。かれこれ30年ほども前のことでしょうか、寒造り 蔵出し「生原酒」という銘柄をすすめられていただいたことがありますが、とても美味しかったことを覚えています。


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この置物は今はなくなってしまいました佐久市内のショッピングモールで、中国物産展のような催しが開かれていた時にこの老人の表情が好きで買いました。
「少しの喜び」というようなテーマが、中国語で貼ってありましたが既に剥がれてしまいました。旅の途中でしょうか、少しお酒を買って旅の疲れを癒しているところだという気がします。


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子供たちも新しい生活に期待も不安も抱えて進学・進級したのですが、2か月以上も家で過ごしています。単純に入学を9月にすればいいというような問題でもありません。
台湾・韓国では感染者数を減らすことに成功しています。ここにきて韓国ではまた感染者数も増加しましたが、それまでは確実に感染者数を減少させるべく努力していたはずです。自粛・自粛も大切ですが、台湾・韓国の手法に学ぶことも多いはずです。サービス業で仕事がなくなってしまった方々も大勢います。こんな時に「検察庁法改正案」など審議すべきこととは思えません。「政治倫理綱領」の原点に返って、新型コロナウイルス対策に集中していただきたいと切に願う思いです。