以前は普通に見かけた植物に動物たちも、最近すっかり見かけなくなったことに気が付くことが良くあります。
以前はたくさんいたゲンゴロウ(ナミゲンゴロウ)は生息環境の破壊・侵略的外来種の侵入・乱獲などにより著しく個体数が減少して、絶滅危惧ⅠⅠ類(VU)(環境省レッドリスト)に指定されています。
はたまた、ホトケドジョウはというと、護岸工事などによる生息域の減少によって、絶滅危惧ⅠB類(EN)(環境省レッドリスト)に指定されています。ホトケドジョウはゲンゴロウより1ランク上の絶滅危惧状態にあると言えます。
最近、といっても6・7年ほど前になりますが、準絶滅危惧(NT)(環境省レッドリスト)に指定されているアサマフウロの群落を見つけました。家から1㎞ほどの離れた県道沿いの休耕田の畦畔なので、以前からあったけれど気が付かなかっただけなのかもしれませんが、見事な群落です。
2022、9、17
通勤途中にスマホで撮った画像なので、けして実物のようにきれいではありませんが、ハクサンフウロ、グンナイフウロと比較して花は大きくて、色も濃いのが特徴です。同じような色のツリフネソウと一緒に群生しているので、すっかりツリフネソウだと思って通り過ぎていたのかもしれません。
2022、9、17
いつもの通り通勤途中に野良猫に餌をやったり、草むらにスマホを向けていたり、とても怪しいことばかりしていますが、アサマフウロはこちらの八ヶ岳山麓にはないということではなくて、浅間山麓にその個体数が多いということのようです。そして、軽井沢町などでは群生地の保護活動が進んでいるようです。
今日の信毎の「斜面」に興味ある記事が載っていました。自分も以前、千曲川源流・甲武信ヶ岳の登山口の毛木平に着いて、十文字峠・三宝山を経由して甲武信ヶ岳から千曲川源流に下って帰ろうと歩きだしたことがあります。思ったより距離があったので体力も消耗しました。下山途中ですっかり暗くなって怖い思いをしたことを思い出しました。
そして、この記事の後半が非常に大切なのですが、絶滅危惧種が増える原因を調べてみましょう。
①地球温暖化や気候変動
②外来種の侵入
③乱獲による個体数の減少
⑤土地や水質の汚染
これらの原因は、全て我々人類が引き起こしているといえる内容ではないでしょうか?この50年ほどで確かに世の中は便利になりました。自分たちの便利さばかりを追求したあまり、ほかの生物たちが共存していることをすっかり忘れてしまってはいないでしょうか?地球は人間だけのものではありません。絶滅した生物は二度と蘇ることはありません。ほかの生物が生息できない環境は人類の危機に繋がっているのではないでしょうか?