あの街の思い出「8」佐久穂町、小海町

 もうすぐ6月です。週末は雨でまたまた畑に入れません。こういう時は諦めが早くて、天気が良くなったので女房とお昼を食べながら南佐久方面に出かけてみました。

 

 黒沢酒造さんの蔵元ショップに寄ってみました。お酒の種類はもちろんですが、粋な手ぬぐいにかわいい手ぬぐい色々なお土産が並んでいました。ゆっくり見させていただいて、当然お酒買って行こうと思っていたところ、店員さんに色々詳しく教えていただいて、気に入った生原酒と甘酒を買いました。

 

 

 

 酒蔵にはやはりこの杉玉が粋ですね。

 

 そして、松原湖に行こうということになりました。ちょどレンゲツツジと新緑が

湖に映えます。

 

 

 ここ松原湖は大月子、猪名湖、長湖三つの湖の総称です。一般的にはいちばん大きいこの猪名湖が松原湖と呼ばれています。猪名湖を囲むように九ヶ所の神社があります。

 新海誠監督の「君の名は」の聖地「糸守湖」は最初、ご自身の出身地にある大月湖かこちらの猪名湖をイメージしていたようですが、最終的には諏訪湖になったようです。

 

 最も南に松原諏訪神社 上社がと、北の対岸の松原諏訪神社 下社には御柱が立てられます。諏訪大社では本殿を囲むように四本の御柱が立てられますが、松原諏訪神社では上社、下社にそれぞれ一本の御柱が立てられます。

 

 

 

 

 本殿の裏手には国の重要文化財に指定されている「野ざらしの鐘」があります。鎌倉時代の作で長野県最古の存銘梵鐘です。戦国時代、武田信玄はこちらの松原諏訪神社を崇敬していて、佐久群 落合の新善光寺にあったこの鐘を戦利品として奪い取って、こちらの松原諏訪神社に寄進したということです。

 

 また、この鐘は屋根の下に置くと火事に遭うといわれていて、「野ざらしの鐘」と呼ばれるようになったということです。

 

 「諏訪の七不思議」というのがあるように、「松原湖周辺七不思議」という不思議な現象があるとされています。

 

 松尾芭蕉は「奥の細道」というイメージが強いですが、長野県にも足を運んでいたんですね。とにかく健脚な方で「忍者だったのではないか」ともいわれているようです。

 

 

 

 

 

 そして、松原湖の北側に来ました。今日は八ヶ岳が雲に隠れていますが、この辺りから湖に写る八ヶ岳は最高です。

 

 しばらく進むとNHKみんなのうた」で有名な作詞家 井出隆夫の「北風小僧の寒太郎」の碑があります。小海町出身の井出隆夫が幼少期を過ごしたここ、冬の松原湖を渡る風を思いつつ作詞されたということです。

 

 他にもたくさんの作詞をされていますが、自分が知っているところでは、青い三角定規の「太陽がくれた季節」、いずみたくシンガーズの「帰らざる日のために」、岩崎宏美の「聖母たちのララバイ」などがあります。

 

 この碑の右手に押しボタンスイッチが付いていて、なんだろうと思って押してみると、左手後ろにスピーカーがあって、「北風小僧の寒たろう」の歌が流れました。

 

 

 

 こちらの展示物は八那池第一発電所で実際に使われていた水力発電機です。当然メンテナンスは必要ですが、80年も回り続けていたんですからお疲れさんと言いたくなります。

 

 

 

 鎌倉と松原湖がこういう伝説でつながっていたのは初めて知りましたが、真相はどういうことだったのか少し興味があります。

 

 こちらは松原諏訪神社の下社です。

 

 

 

 

 右手の岩に自生しているこのシダの仲間は何でしょう?広葉樹の葉のような形をしていますが、間違いなくシダ植物です。

 

 ちょっと一休みにも、お昼をいただくのにも最高ですが、ここまで車は入れないので運ぶの大変だったと思います。

 

 見事なホウノ木です。まだやわらかいホウバはいい香りがしそうです。

 

 水深は7メートルほどでいつもきれいな水をたたえています。冬はワカサギ釣りでにぎわいます。あの微妙なアタリはたしかに楽しいのですが、歳のせいか寒さがこたえますので最近はご無沙汰しています。

 

 湖からのマイナスイオンと新緑の香りをかぎながら、神社と史跡を訪ねて湖を一周するのも楽しいですよ。

 

 黒澤酒造さんの蔵元ショップで買い求めた一本です。井筒長 純米原酒「百姓物語」をその晩、早速いただきました。

 

アルコール分:18度 精米歩合:65% 佐久穂町 佐口産 山恵錦 100%使用

「直汲み 生原酒」というとおり、いわゆる「オリ」があって微妙に白濁しているところが何とも搾りたてといった感じで美味しそうです。

 甘味と酸味のバランスに良い果実の香りを感じます。一口いただきますが香りの通り甘みと酸味のバランスが良いです。後に活性酵母のようなシュワとした感じがまた美味しいですね。

 

 度数の高さを全く感じない爽やかな飲みごたえだと思います。微妙に苦みを感じるのは今日の体調のせいもあると思いますが、まだ生きているお酒をいただいているようです。そして、この時期の美味しい山菜といただきたい一品でした。