昨年9月の休日、子供たちは家で勉強をするというので、女房と信濃町に行ってきました。楽しかったので、今頃になって思い出して書いています。
農大のとき、泊まりで実習に行った黒姫の農場に、笹ヶ峰ダム近くの登山口から登った火打山、初秋の朝、しっとりした空気の中を歩いて見た苗名の滝、懐かしい思い出がいっぱいです。
まずは、野尻湖とその湖畔にあるナウマンゾウ博物館に行きました。
ここで、何回もの発掘調査が行われたのだと思うと、地球の歴史にため息をついてしまいます。そして、自分のような化石好きにはたまらないスポットでした。
かわいい屋根の野尻湖郵便局
続いては、小林一茶記念館に向かいました。こちらも農大のころ、確か秋の遠足で来た以来はるか何十年ぶりになりますが、すっかり建物は新しくきれいになっていました。
受付でタブレット端末を借りて、説明を聞きたい展示物の番号をタップすると、端末器から説明が流れるシステムになっていました。
屋外にも、たくさんの碑に俳句が刻まれています。
こちらは明治43年、小林一茶を慕う人たちによって建てられた俳諧寺と言いますが、お寺の機能を果たしているわけではなくて、時々句会が開かれとうことです。自分はこの建物を見てまず感じたのは、生き仏と慕われた良寛さんの五合庵でした。
そして、小林一茶の一生をきれいな映像で説明してくれたアニメーションもとても良かっですね。
ゆっくり見て歩いて、お腹もすきましたので、楽しみのお昼をいただくことにしました。小林一茶記念館から歩いてもわずかな距離なのですが、少し分かりずらかった手打ち蕎麦工房「若月」に向かいました。
時間があれば、手打ち蕎麦の体験もさせていただけます。しっかり、天ぷらソバをいただきました。こちらのおばちゃんたちの手作り感がたっぷりで、おいしかったです。中でも、ノリナという野菜の天ぷらが忘れられません。
そして、おみやげにボタンコショウという伝統野菜の辛ナンバンとお味噌で造った、「ぼたんこしょうの塾煮」というビン詰めを買って帰りました。これがまた、あったかいご飯に何よりのご馳走でした。
そして、ぐずついていた天気が少し回復して、黒姫の駅に行ったときはとても良い天気になりました。後で知ったのですが、ここの駅のお蕎麦もファンがたくさんいるのだそうです。小さな直売所もあって、「高原へようこそ」といった感じで楽しくなりました。
次は、黒姫高原スキー場にある黒姫童話館に行きました。広いスキー場の中の一角にありますので、更に、高原に来た気がしました。
観光バスで来ている人たちもたくさんいて、更に駐車場もパンパンでした。こちらは小さなお子さんがいる家庭では、是非寄ってほしい場所です。
楽しい絵本や、おみやげもたくさんあって、バムとケロのマグカップはいまだに子供たちに喜ばれています。
信濃町から、戸隠に通じる県道は通称「モロコシ街道」というのだそうです。近年ここ信濃町は、甘くておいしいトウモロコシでも有名な地なのです。そして、上信越自動車道インターチェンジ近くの道の駅「しなの」でおみやげを買って帰りました。
なんと駐車場の芝生の中に、コムラサキシメジが見事な帯状に生えていました。そういえば、9月も半ばなのでこういう季節ですね。
道の駅「しなの」は、広くて大きくてとてもきれいです。地元の野菜や果物もたくさんあって、見ているだけでも楽しくなります。
時間があれば、農大で実習に行った、黒姫の農場にも行きたかったのですが、なにしろはるか昔のことなので、たどり着けるかどうかも自信がありませんでした。