6月4日(日)今日は「区内一斉清掃」です。文字通り、区民のみなさんで区内のゴミ拾いをして、集めたゴミを処分場に持ち込むという地区もあれば、何もない地区もあるようです。
私たちの地区では、4月の側溝清掃のとき収集したゴミを、衛生委員長が最終処分場に搬入するということになっています。
その後、去年建てた不法投棄撲滅のためのお地蔵さんの周りが草だらけになっていたので、草刈りをしました。
今日は天気が良くて気持ちのいい日です。そのまま少し下って、隣の集落の上にあるおふくろの実家の田んぼのあろところに行ってみました。
中学校の頃までは毎年、田植えに稲刈り脱穀を手伝いに来ていたのでとても懐かしいところです。
傾斜地に何枚かある田んぼのいちばん上の草地に、「いぼ石」と呼ばれている石があります。
表面は苔生していてかなり大きな石です。表面にイボのような突起が無数にあります。その形状から「いぼ石」と呼ばれるようになったのだと思いますが、たぶんこの地域でもこの辺りの限られた人たちしか知らない呼び名だと思います。
多分、火山性の石だと思いますが、北には浅間山、南には八ヶ岳、蓼科山があります。
浅間山の噴火で噴出された石だとすると、これより小諸方面に向かうと同じような石があると思うのですが、あまり見かけません。
これからは自分の想像になりますが、国道141号線を南佐久に向うと小海町辺りに入ると同じような石をたくさん見かけます。驚くことにさらに大きいものもたくさんありますので多分、八ヶ岳の噴火で噴出された石だと思います。
大きさの比較で自分の帽子を置いてみましたが、この「いぼ石」には、あまり嬉しくない謂れがあります。それは、「いぼ石」に乗るといぼができるというものです。全くの迷信かもしれません。しかし、自分にも身に覚えがあります。
それは、小学校5・6年生の時、多分田植えを手伝いにいったときのことだったと思います。休み時間に従兄と遊んでいて、この「いぼ石」に乗ってみました。高くていい眺めでしたが、全くの偶然かもしれないのですが、この「いぼ石」に乗ってしばらくたったころ、両手の甲に小さなイボがびっしりできてしまいました。
最初は数も少なかったのですが、徐々に増えていきて気になって気になって仕方ないので、「イボコロリ」という薬を買ってきて使ってみたのですが治りませんでした。イボの種類によっては効くのかもしれませんが、今でもその塗り薬は市販されていて内服錠もあります。
そして、何をやっても治らないので気にしないことにしましたが、おふくろから教わったさらに迷信のような話を試してみました。それはナスを二つに切って、その切り口でイボあるところを擦ってそのナスを土に埋めるのだということです。(但し、何十年も前に聞いた話なので間違っている部分もあると思います。)
全く効かなくてもいいので言われたように試してみました。これまた偶然で、たまたま治る時期が重なっただけかもしれませんが、多分その一・二ヶ月後くらいにびっしりあったイボがすっかりなくなりました。
汚い手ですけどイボの痕跡は少しあります。
この世には科学では説明のつかない迷信のような話がたくさんありますが、あながち迷信で片づけられないような事例もあります。あまり良くない謂れのあるものは、先人の方たちから聞いた通り大切にしないといけないという思いがします。
この地区は湧水が豊富で、ほとんどの家に簡易水道があります。おふくろの実家の庭には池があっていつも鯉がいました。田植えが終わったこの田んぼを潤しているのも豊富な湧水です。水がきれいなので小さな流れには、絶滅危惧種のホトケドジョウがいます。