satoyamanekokunのブログ

猫たち、お酒、山に虫、神社仏閣、全くまとまりのないブログですいません。

神社仏閣を訪ねて(4)「善光寺参道」



子供たちも春休みなので、家族で何処かに出かけようということになりました。
みんなで長野市に行きました。女房と子供たちは、買い物をしたいということで、お昼まで自由行動にしました。
自分は、七福神巡りをしながら善光寺参りをしたかったので、善光寺のご本尊一光三尊阿弥陀如来さまが、日本に渡ってこられるきっかけを作ったともいえる、長野駅前の如是姫さまにご挨拶をして出発しました。


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如是姫さまが、左手に持っておられるお花は、善光寺の方角に差し出されているのだということです。如是姫さまは、お釈迦さまの時代に実在したお方で、なおかつ知人でもあったというので驚きです。それにしても、そんな時代のお姫さまが、今の時代の日本に影響を与えてくれているのだから感謝の限り「南無阿弥陀仏


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七福神巡りは、長野駅から歩いて「かるかや山前」の交差点を過ぎて、すぐ右手の「かるかや山 西光寺」からスタートします。参道を進みながら、神社仏閣を訪ねて歩くのも楽しいものです。なかには見つけづらい神社もありますので、それがまた楽しいかもしれません。


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後は、地図をそのまま貼り付けてしまいましたが、秋葉神社十念寺と同じ敷地内にありました。そして、秋葉神社をお参りした後、後方右手に八角形のきれいなお堂がありました。
そこは、「大仏堂」とあって扉を開けて中にお邪魔すると、それはすてきな大仏さまが祀られていました。後ほど調べるとこの大仏さまは、「出世大仏」といわれる大変ありがたい大仏さまだとのことでした。「合掌」


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神社仏閣を訪ねると同時に、参道のお店を見ながら歩くのがまた良いですね。そして、いよいよ善光寺が近づいてきました。最後は、毘沙門天さまが祀られておられる通称「釈迦堂」といわれる「世尊院」にたどり着きました。
仲見世通りの中ほどの左手に、延命地蔵尊というお地蔵さんがあります。その延命地蔵尊から東に延びる小路の正面に、おごそかなたたずまいの世尊院があります。

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善光寺は、来世のお寺で世尊院は現世のお寺なのだそうです。そして、元々善光寺は、今の延命地蔵尊の辺りに、世尊院と向き合うかたちで建てられていたということです。けれども善光寺本堂は、11回に及ぶ火災の後に今の場所に建立されたといわれています。
世尊院のご本尊さまは、等身大の釈迦涅槃像です。善光寺御開帳の年には、ここ世尊院にも回向柱が建てられて、このご本尊さまとつながっていますので、ありがたくこの回向柱に触れさせいただきました。「南無阿弥陀仏 南無阿弥陀仏


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そして、善光寺本堂にお参りする前に自分はいつも、大香炉から左手奥におられる親鸞聖人の立像にお参りをします。それから階段を上って、「おびんずるさま」をお参りしてから本堂にお参します。「おびんずるさま」の左に大きな松の枝が生けられいますが、これは、「親鸞聖人お花松」といいます。越後 で流罪を解かれた親鸞聖人が、東国に向かうおりに善光寺に100日ほどご滞在なされたということです。そのご滞在中に親鸞聖人が生けてくださった松の枝が、今の時代にも欠かすことなく生けられいるのです。
そのほかにも、親鸞聖人が爪で彫ったという目にご利益があるといわれる「爪彫り如来」もあります。一説には親鸞聖人は、善光寺聖だったのではないかという学者もおられるほど、善光寺に心を寄せていたようです。


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そして、自分が善光寺参りには必ず一緒にお参りするお寺があります。俳人小林一茶が「散る花や 月入る方は 西方寺」とうたった西方寺です。善光寺参道を下って、大門の信号を右に進むとまた趣の違った、何とも落ち着いたたたずまいの大きな瓦屋根のお寺が見えてきます。

西方寺というお寺は、日本各地にたくさんありますが、1199年浄土宗の開祖、法然上人が善光寺を訪れた際に、権堂の往生院の地に開創したのが始まりだということです。また善光寺本堂の仏様の避難所にもなっているということです。
ご本尊さまは、阿弥陀如来座像です。西方寺では、本堂をお参りしてから手前左手の赤い柱の白い壁の建物「二尊極楽堂」をお参りします。


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こちらには、チベット大仏さまが祀られている建物です。2010年6月ダライ・ラマ14世ビッグハットで講演を終えた翌日、善光寺とともに、ここ西方寺に立ち寄られて、この大仏さま に魂を入れる、開眼法要という法要を営んでくださったという、大変ありがたい大仏さまなのです。


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大仏さまに失礼して、「撮影禁止」の札が見当たらないのを良いことに、ガラス越しに美しい姿を撮らせていただきました。大仏さまに向かって左手から、大仏さまの周りを一巡できる、瞑想修行回廊があります。二尊極楽堂の壁に沿って、壁の絵巻を見ながら一巡することで、極楽浄土に行って、生まれ変わって帰ってこられるということです。気持ちの問題も大きいと思いますが、心もおだやかに感謝の気持ちを込めて一巡すると、こんな自分でも心が洗われる思いがしました。


回廊は、全面壁なので暗いのですが、絵巻を照らす照明がありますし、足元は明るいので心配はありません。そして、回廊の中央右手の壁には、ダライ・ラマ14世の開眼法要の際にこの大仏さまに入魂された胎内仏と同じ仏様が納められています。(大仏さまの真後ろになります)ガラス張りですので、直接触れることはもちろんできないのですが、合掌して「南無阿弥陀仏」と唱えました。


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2015年4月には、善光寺の御開帳に併せて、鮮やかな朱色の回向柱が立てられました。この回向柱は、「命の回向柱」と言ってこの柱に触れることで、大仏さまの命を分けていただいて元気で長生きができるということです。

ガソリンの値段がまた上がったし、物価ばかり上がって、またもや消費税も増税されるし・・・。などと、雑念や煩悩ばかりの自分でも、長野駅から歩いて、思いきり神社仏閣を訪ねて みると、何とも言えず、すがすがしい気分にリセットされました。自分にとっては、山に登ること、野山を歩いて虫や花を眺めること、保護ネコたちと遊んでいる時間、そして、神社仏閣を訪ねて歩く時間がとても心が癒されます。

けっこう歩いて、お腹もすきました。あとは長野駅までひたすら歩いていると、酒屋さんの看板が目に入って「地酒😋」なんていう雑念が早くも湧いて来ました。しかし、お昼はみんなと一緒に食べる約束をしていたので先を急ぐことにしました。