satoyamanekokunのブログ

猫たち、お酒、山に虫、神社仏閣、全くまとまりのないブログですいません。

お酒の話(7)「関東大震災とキンミヤ焼酎」

 以前、この辺りで焼酎というと圧倒的に「宝焼酎」だったと思います。今は「甲類」のほかにいわゆる「本格焼酎」と言われる「乙類」もたくさんありますので、よりどりみどりですが以前は「本格焼酎」はそんなに見かけなかったように思います。

 小諸駅前の行きつけの焼き鳥屋さんには、宝焼酎の一升瓶と司焼酎というラベルの一升瓶がいつも並んでいました。「乙類」は確かに原料素材の特徴が顕著に表れていて美味しいのですが、「甲類」の「宝焼酎」も独特な香りにもちろん糖質は入っていないのですが、甘味を感じる飲み口が自分は好きです。

 

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 長野県ではおなじみの「宝焼酎」ですが、関東地方では圧倒的に株式会社 宮﨑本店「亀甲宮焼酎」通称「キンミヤ焼酎」なのだそうです。何故、三重県の酒造会社の焼酎が関東方面で人気が高いのでしょうか?仕込み水は、鈴鹿山系の伏流水で超軟水、酒造りに最も適した水です。焼酎そのものも癖が無くて飲みやすい。実はさらに深い歴史的秘話があるのです。それは悲惨な災害に見舞われた後のとても素敵な話がありました。

 

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 関東大震災が発生した直後、まだまともに食べるものさえない混乱の最中、「宮崎本店」は、三重県から関東方面のお得意先に「金宮丸」という所有船で、食料や生活必需品などの支援物資を届けてあげたということです。

 しかも、既に降ろしたお酒の売掛は集金しないことに決めました。更にはお酒の仕込みに使う仕込み水も飲料水として届けられたということです。

 

 もちろん、下町の居酒屋さんは「宮﨑本店」のご恩を忘れませんでした。そして、関東方面の居酒屋では、「キンミヤ焼酎」を飲もうということで今でも人気が高いのだとうことです。かつて、「焼酎は箱根の峠を越えられない」と言われていたそうですが、宮﨑本店の「キンミヤ焼酎」は7割から8割が関東方面に出荷されているということです。

 

 以前、焼酎は下町の居酒屋さんではオッサンたちが大好きな飲み物というイメージでしたが、今ではホッピーにレモンサワーなど若い人たちにも圧倒的な人気があります。        

 

 近頃では、「乙類」の本格焼酎が人気ですが、「甲類」はそれなりに人気があります。その人気の理由とは、クセがなく淡麗なので色々な飲み方に合わせ易いということです。何だか知ったかぶりのウンチクを言っている自分は、Facebookの友達に教えていただくまで「キンミヤ焼酎」の存在すら知りませんでした。

 

 話しは変わりますが、5月14日には、中国 四国地方も「梅雨入り」しました。そして、今週はこちら東信地方でも毎日のように雨が降ったり止んだりの天気です。休みの日を狙って農作業をしていますので、5月になっても朝は、氷点下5℃位の日もありましたので、今年は農作業が全く進みません。朝はカッコウホトトギス、キジにウグイスの声で眼が覚めます。

 

 この頃の季節になると自分の晩酌は、お酒から黒糖焼酎芋焼酎に変わる時期なのですが、今年の場合は、このエコバックほしさに「トリスクラッシック」の1.8リットルを買ってしまいました。本当は中身をいただいてみようとは思はなかったので、暫くは階段下の納戸に仕舞っておいたのですが、急にむし暑く感じるようになったこの頃仕事から帰って、今日は日本酒という気になりませんでした。(それでは無理して飲まなければ、体にもお財布にも良いのですが・・・。)そういえば先日、おまけのエコバッグほしさに買ったトリスクラッシックがあったのを思い出しました。たまたま冷蔵庫に氷もあったので水割りでいただいてみると何ととても美味しい。

 お酒と焼酎ばかりのここ数年だったので、これは衝撃的な事実です。以前、美味しいウイスキーはショットで飲むのが好きでした。試しにショットでいただいてみると、これがまた美味しいです。但し歳とともに腸内細菌の数も減ってきていると思うので、強いお酒をストレートでいただくのは、味見程度にしておきましょう。

 

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 価格もお財布にやさしくてとても美味しいウイスキーです。これまたFacebookの別の友達に教えていただのですが、トリスは戦後間もない1946年に誕生したサントリーウイスキーのデビュー作なのだそうです。

 「うまい・やすい」のキャッチコピーの通り、敗戦後の何もない時代に安くて美味しいウイスキーを世に出したいとのサントリーウイスキーの想いが込められていますので、価格はお財布にやさしい価格ですが美味しいウイスキーに仕上げられているということです。

 

 Facebookのお友達のみなさんにたくさんのことを教えていてありがとうございます。いつもお友達の皆さんの投稿を楽しみにしています。そして、いつもフォローしていただいてありがとうございます。

 

 2月に突然、農大の同級生から電話をいただいて、松原湖にワカサギ釣り行った帰りで自分の家の近くを通ったので電話をしてみたということですが、その日、自分は仕事でお昼休みに電話をいただきました。とても嬉しかったので、連休に入って今度は自分から電話をしてみました。

 そして、こんな時期なので少人数で行き会おうということになって、特に食事や飲みに出かけるということではなく、上田の友達の農業用倉庫(農作業用倉庫といってもとても立派な建物でした)で何十年ぶりかで3人で思い切り話をしてとても楽しかった。皆さんありがとう。そしてまた元気でまた会いましょう。男同士は「連絡がないのが元気な証拠」とかよく言いましたが、おじさんたちも元気なうちにこまめに行き会いましょう。

 

 今週末は天気が良くなりそうです。農作業もまだ何も進んでいませんが、来週も天気ははっきりしない日が多いようですので、この二日で頑張って出来ることを進めましょう。

 

 

 

               町田酒造 里の曙 黒麹仕込 黒糖 [ 焼酎 25度 鹿児島県 1800ml ]

 

 

    奄美酒類 奄美ブラック 黒糖 40度 [ 焼酎 鹿児島県 720ml ]

 

 

 

 

暇さえあれば虫探し(9)「訪問者」

             


 

 

 

 せっかくゴールデンウイークに入った途端に雨降りです。恐ろしい感染症も収まる気配もありません。「緊急事態宣言」といっても飲食店に負担を負わせているだけで気の毒です。そして毎日増加していく感染者数を考えるととてもオリンピックどころではない気がします。アマビエにお願いしても荷が重すぎます。

 

 

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 「アコギの池」の工事も終了しました。「水生動物を放流してはいけない」「釣りをしてはいけない」というような内容のことが掲げられていましたが、トンボの種類や水生昆虫に水鳥たちもたくさん来ています。特に水生昆虫たちは水質をよく知っていて、水質のバロメーターにも大切な存在と言えます。何とかまたたくさんの生き物たちが戻ってくれることを祈っています。

  休みなんですがあいにくの天気なので、午前中は先月採取した化石を整理しました。

そして突然、家の中に迷い込んで来た虫たちも整理したいと思いましたが、映画「聲の形」を観ながらで進みません。というよりこの映画真面目に観ないと失礼です。自分のようなオッサンでも考えさせられる良いアニメーションでした。

 

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                                            2019.6.5

 畑仕事を初めて暑いので脱いだ作業服に羽をやすめたウスバシロチョウです。透きとおった羽がいかにも「風の妖精」といった気がします。

 

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                                                                                                                            2019.7.24

 会社でゴミ捨てに行ってプラットホームに来ていたキボシカミキリです。養蚕が盛んな頃は、桑の木に産卵して幼虫がその木を駆逐してしまう害虫でしたが、桑畑もなくなってしまったこの頃はあまり見かけなくなったような気がします。

 

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                                                                                                                              2019.8.3

 むし暑い日の夕方、家に迷い込んだヘビトンボです。幼虫は「渓流釣り」に夢中だった頃、清流で餌にするクロカワムシを捕っていると一緒に網に入るのですが、このヘビトンボの幼虫も餌に使う方もいますが、自分はこの幼虫は噛みつくので使いませんでした。思えば成虫を見たのはこの日が初めてだと思います。

 

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                                                                                                                            2019.8.13

 朝、玄関の灯りに誘われて来て帰りそびれたコクワガタのメスがいました。玄関横のクヌギの木にそっと移してあげました。

 

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                                                                                                                            2019.8.31

 朝晩は虫の声が賑やかになってきました。夜、玄関の灯りに誘われて訪れたセンノカミキリでしょうか。カミキリムシはあまり詳しくないのですが、圧倒的に小型の種類が多いのですが、中型でとても元気のいい種類です。最近はコウモリも時々見かけるので気お付けて帰って下さい。

 

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                                                                                                                            2019.10.8

  この年は10月に入っても日が続いていました。まだセミの声もしました。そして、10月12日には各地で大きな被害を出した「台風19号」が上陸しました。

 子供の頃、このゴマダラカミキリがハシバミの木にいるのを見て、なんてきれいな虫だろうと思って見ていました。やはり玄関の灯りに誘われて来て帰りそびれたようです。

 

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                                                                                                                            2020.7.14

 仕事帰りに運転席側の窓を開けて家に向かう途中でした。もう1kmほどで家に着くところだったのですが、いきなり何かが右目を直撃しました。家に着いて車内を探してみると、こんな立派なルリボシヤンマがいました。正直オオスズメバチでなくてほっとしました。元気に飛べそうだったので、玄関の横のアセビの木に止まらせてあげました。次の日の朝、玄関に出てみると姿はありませんでした。きっと元気に飛んでいってくれたことと思います。

 

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                                                                                                                              2020.8.3

 夜、いつの間にやら居間の天井灯にしがみついていたウスバカゲロウです。子供の頃、アリジゴクの中にいる幼虫を「カッコウ」と呼んでいました。語源は定かではありません。

 アリジゴクを見つけてはカッコウを捕まえて、また近くのサラサラの土の上においてやっては、お尻から地面に潜って行く様子が楽しくて眺めて遊んでいました。

 

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                                                       2020.8.13

 朝、ズッキーニを箱詰めしているときに後ろにあるシラカシの木に隠れていたナナフシです。全身を左右に振ってダンスをしてくれてかわいいです。朝はハンちゃんも餌をねだって来るし賑やかで楽しい時間です。でも箱詰めしたら、朝飯前に集荷場に持って行かなくてはいけないのでちょっと忙しいです。

 

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                                           2020.10.17

 忍者のように家の外壁を上るこちらもナナフシです。

 

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                                                                                                                            2020.8.17

 玄関に近いクヌギの木の裏に隠れたつもりでも見つけてしまいました。エルタテハです。羽の表は撮れませんでした。キタテハには行き会いますが、このチョウに行き会ったのはかなり久しぶりのような気がします。

 

 

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                               2020.10.17 

 ついこの間までは「暑い暑い」と言っていたような気もしますが、朝晩はすっかり寒くなりました。こちらは朝、玄関のすぐ横にあるシャガの葉にとまっていました。キタテハです。暖かくなるまでそっとしておいてあげましょう。

 4月30日もっと激しい雨になるのかと思ったのですが、降ったり止んだりの一日でした。雨が止んだ時、優雅に飛ぶ白いチョウを二頭みつけました。ウスバシロチョウです。自分はこのチョウが大好きです。そして、畑仕事も始めなくてはいけませんが今年もまた、たくさんの虫たちに行き会えることを楽しみにしましょう。

桜の季節です

 子供たちを送り出してから一週間、初夏のように暖かい日もあれば朝はまだ真冬のように冷え込む日もあります。それでも春は駆け足でやってきて、自分が記憶にあるうちでは最も早く桜が開花しました。

 4月10日に撮った佐久南インター近くにある「宝生寺山」の桜です。宝生寺というので昔はお寺さんがあったのでしょうか。桜にコブシ、ハナモモにレンギョウなども植わっていて花の時期はとても好きなところです。

 

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 後日、4月11日は暖かい日で午前中はビニールハウスの中を片付けて、お昼を食べながら女房と二人で出かけて小諸市の「懐古園」に桜を見に行きました。お昼は「ほっとぱーく浅科」の中にある「あさしな亭」でいただきました。

 自分は「矢島豆腐」を使った「豆腐かつ定食」をいただきました。自分は四つ足動物の肉は苦手なので、精進料理みたいですがしっかりとした味付けがされていてとても美味しかったです。ちなみにお米は五郎兵衛米を使っています。

 

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 今日は桜もいちばん見ごろで駐車場はどこも満車だったので、少し離れたJAの駐車場に停めて歩きました。「三ノ門」をくぐると既に長い列になっていて、後ろの親父は何が気に入らなかったのか知らないけど、係員を見つけると文句ばかり言っていました。

 みんな行儀よく順番を待っていたのですが、「自分を先に行かせろ」といわんばかりの行儀の悪い親父でとても気分が悪かった。

 

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 せっかくの桜も朝の冷え込みで霜に灼けて茶色くなっているところもありました。

 4月6日の朝はこんな真冬のような冷え込みでした。

 

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 こちらは八重のシダレザクラです。まだ樹齢も若いので勢いを感じます。

 

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 馬場のソメイヨシノとシダレ桜です。

 

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  こちらはそのシダレ桜を下から撮ってみました。

 

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 こちらは手厚く保護されている「小諸八重紅枝垂」です。一段と色が濃くてきれいですね。

 

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 帰りにあまり寄ったことのない「二の丸跡」に登ってみました。ここのソメイヨシノは比較的、樹齢が若い気がします。桜の花の間から浅間山がちうどいい具合に入りました。

 

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 ここに寄ったのがとても幸運でした。元気に飛び回るタテハチョウの仲間を見つけました。この時期に飛んでいるのは越冬した個体に間違いありません。時々地面にとまるのですが人が多くてなかなか写真が撮れません。しかも2頭見つけました。

 やっと撮ったのがこの画像です。「ヒオドシチョウ」でした。この日、地面を睨みつけてスマホをかまえているのは自分くらいのものでしょう。多分周りの人たちは変な親父だと思っていたに違いありません。

 

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 お土産屋さんに寄って買い物をして、久しぶりに「C56」の姿もゆっくり見てみました。こんな蒸気機関車が夜になって銀河に向かって出発して行ったらすごいですね。

 

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 「文化とふれあいの小径」を通て駅前に行ってアイスを買って「停車場ガーデン」でいただきました。

 

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 こちらは小諸駅から出て左手にあるとてもお洒落な庭園です。以前は交番にボウリング場やお土産屋さんに、当時は信越線の下をくぐって三ノ門に通じる地下道の手前には古くからやっているラーメン屋さんや居酒屋さんがあって、この店に行くと何とも落ち着く行きつけのマスターのお店もありました。「時代は変わった」と言えばそれで済んでしまいますがとても残念です。

 

 そういえば信越線で最後の特急列車は「あさま38号」上野行きだったと思います。

職場の同い年の友達がこの日その列車に乗って上野まで行き、一部始終を動画に収めた画像を拝見して涙がでました。YouTubeで検索するにはそのまま「あさま38号上野行き」でいつでも見れますので興味のある方は是非見てみて下さい。

 

 レンガ造りのかわいいこちらの建物は明治42年に建てられたもので、小諸駅の鉄道施設のランプに使用する灯油を貯蔵しておくのに使用した「油庫」という施設です。そのほかにも北國街道を行く大名たちが、この宿場で休んだり泊まったりした建物が忠実に再現されています。

 

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 アイスをいただいて駅前を通て駐車場に向かう途中、駅前で「一松」という看板を探しましたが見当たりませんでした。こちらこちらは大好きな焼き鳥やさんで、間口は狭いのですが小諸に飲みに来たときはこのお店からスタートすると決まっていました。

 たぶん30年ほども前になると思いますが、高校時代の友達と待ち合わせをしていつもの様にこの焼き鳥屋さんで飲み始めた時ですが、仕事帰りのおじさんが隣に座ってお通しのキャベツの塩もみに焼酎を一杯飲みながら自分に話しかけてくれました。

 小柄で愛嬌のある顔立ちの肉体労働者ふうのおじさんでした。自分たちはたぶん暑い日だったので生ビールをいただいていたのですが、このおじさん焼酎を美味しそうに飲みながら色々話しかけてくれて楽しかったのを覚えています。

 

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 自分たちが子どもの頃は、小諸といえばとても都会に行くことのような思い出がありました。懐古園の動物園に遊園地小さいころ連れて行ってもらった写真を今でも大切に持っています。

 たぶん自分たちくらいの年代であれば覚えている方も多いと思いますが、小諸駅には大きなオレンジジュースの自動販売機があって、いちばん上にガラス製の大きなドーム型の容器が伏せたように取り付けてあります。その中心からオレンジジュースが噴水のように上に向かって吹き上げられていて、そのガラス製の容器の内側をきれいに流れ落ちているというものでした。その自動販売機を見るたびに、(こんな美味しそうなオレンジジュースがいつも造られているんだ)なんて考えていたのと同時に、あのオレンジジュースを一度飲んでみたいと思っていたものです。今は農産物の直売コーナーも設けられています。

 

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 小諸市は観光資源が豊富で、本町通も整備されてとてもいい雰囲気です。

 島崎藤村の使ったという井戸も整備されていました。懐古園の桜に紅葉の時期に限らず、時間さえありましたら史跡をた訪ねてゆっくり歩いてみるのも楽しいと思います。

 

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旅立ちの季節です

 4月3日(土)春休みの終わった息子を荷物と一緒に長野に送っていきました。2年生になって寮の部屋が変わるので、大方の荷物を家に持って帰っていたためです。上信越自動車道のサービスエリアによると大型のワンボックス車に同じような荷物を積んだ車を見かけました。迎えに行くときは約2か月の春休みなので、長いなと思っていても過ぎてしまうとアッという間です。

 

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 構内のソメイヨシノシダレザクラも満開でした。スパナ池という池があって、その周りのクマザサが花を咲かせていました。これはとても珍しい光景です。確か60年に一度ほどの周期で花を咲かせるのだと聞いたことがあります。

 

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 構内の桜もきれいですが、校門近くのコブシの花もきれいでした。この日は初夏のような陽気でポカポカでした。

 

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 こちら佐久でもコブシがにぎやかに咲いていたのですが、先週の朝の冷え込みが厳しくてすっかり茶色に灼けてしまいました。まだ咲いていない標高の高いところはこれから楽しめると思います。

 

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 そして次の日4月4日(日)は、いよいよ前日と同じような荷物を積んで娘を富山まで連れて行く日です。今日は確か朝から雨の予報でしたが朝の内はまだ降っていなくて助かりました。午前中には入寮の手続きをしたかったので朝6時に家を出ました。

 上信越道から黒姫山妙高がきれいに見えす。そしてまだ雪が多いですね。

 

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  度々ニュースに取り上げられましたが今年の冬、この辺りから東北、北陸にかけて大雪に見舞われて大変だったんですね。未だに低い山でも残雪は多いし道路脇の樹木もなぎ倒されています。ところどころ山のように積まれた雪が溶けずに残っています。

 

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 名立谷浜のサービスエリアで給油して、ここからはまた自分が運転しました。子供たちの小さいころは毎年夏休みになると、こちらの海に来るのが楽しみでした。ここでいよいよ雨が降り始めました。

 

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 北陸自動車道を富山西で降りて案内通りに進むと、左手の高台に「富山大学付属病院」とある大きな病院が見えてきます。その病院をいつも左に巻くように農道らしき道を進んで、比較的交通量の多い通りに出てしばらく進むと富山大学五福キャンパスの西門に着きました。

 ローソンの駐車場をお借りして、娘と女房は大学の構内に向かいました。自分は連絡を待ってローソンで買い物をして店員さんに大学の駐車場などを教えていただいてしばらく待機します。

 

 連絡が来たので車を正門に回しましたが、正門側にもローソンがあるし路面電車の駅がありました。近くにはスーパーマーケットにドラッグストア、スポーツ用品店、ラーメン店に丸亀正麺、この大学のためにあるようなお店がたくさんありました。

 入寮手続きを済ませて一度寮まで行って、丸亀正麺でお昼をいただいて近くのスーパーで食料と日用品を買って、再び寮に行って荷物を降ろしました。寮は一人部屋で備え付けのベッドにユニットバス、机に椅子、流しにIHのレンジ台、電子レンジに冷蔵庫、エアコン付きでビジネスホテルのような間取りでとてもきれいなお部屋です。

 やはり今日、娘さんが入寮で滋賀県から来られた方とお話をしましたが、滋賀県からは1時間30分ほどで着くそうです。直線距離ならばかなり近いところだと思いますが、佐久市からは4時間かかります。

 1年の内は五福キャンパスで学び、2年からは高岡キャンパスに通います。毎日五福キャンパスと高岡キャンパスの間はシャトルバスが運航しているので、このまま寮にいられればここから通えるので良いのですがさてどうなることやら。

 

 思えば中学・高校の6年間はアッという間で、ついこの間、小学校を卒業したばかりのような気がしていました。息子は長野市、娘は富山市高岡市が第二の故郷のような場所になるのではないかと思います。好きな作家「北杜夫」も人生の中で旧制松本高校時代の思い出が深く、晩年の作品にも当時の思い出が所々に綴られています。

 

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 そして、約2週間後の4月17日(土)今夜は息子が帰って来るので、お夕飯を食べに行こうということで3人で久しぶりに「はま寿司」に行きました。お腹いっぱいいただいて家に帰ると娘から連絡があって、どうやら来週から授業がリモートになるという内容でした。

 

 思えば去年息子もせっかく進学して気合を入れて長野にいったのですが、授業がリモートになって寮は閉鎖してしまうということなので、1週間で息子をまた迎えに行きました。そしてまた娘を迎えに行くことになるかも知れません。何はともあれ厄介な感染症に対する後手後手のこの国の政府の対応には腹の立つことばかりです。去年の安倍前総理の卒業前の突然の休校にはひどいものでした。振り回された子供たちも親たちも迷惑極まりないものでした。

 今の政権は自分の立場を守ることだけで必死になっているようです。やることなすこと支持率ばかり気にしていることが手に取るようにわかりす。何卒、国民の立場に立って政策を進めてほしいものです。

給食の思い出(1)「肉の嫌いな話」

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 先日、ダイソーで娘の好きな「ゼリービンズ」をみつけました。この日は別のものを買いにいったのですが、「レジ待ち通り」は長い列になっていてふと視界に飛び込んできたので、空かさず2袋買って帰りました。

 

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 「春分の日」家族3人は娘の寮で使うものなどを買い物に行ったので、自分はお寺さんにお参りをしてお墓参りに行きました。樹齢400年と言われる「枝垂れ桜」の蕾も紅く膨らんでいて、お墓に行く道ばたには「オオイヌノフグリ」がきれいに咲いていました。

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 山では「ダンコウバイ」も咲きました。まだまだ朝は寒い日もありますが、春の選抜高校野球の季節は昼間はポカポカで良い季節です。もうじき「コブシ」も咲きだすと思います。

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  話は全く変わってしまいますが、給食の時間が恐怖だった方はいませんか。給食の時間に「食べられないもの」を無理やり食べさせられたことはありませんでしたか。「肉」が食べられなかった方はいませんか。

 

 小さい頃は、「好き嫌いを言わないで、何でも食べなさい」とよく言われたものす。自分は肉が食べられませんでした。「好き」「嫌い」の嫌いとかいうレベルの話ではなくて、食べられなかったのです。

 

 肉は動物の体の一部で、およそ人間が食べるものだとは思っていませんでした。そんな訳で給食のオカズに肉の入ったものがあると、毎回決まって先生に「好き嫌い言ってないで食べなさい」と責めたてられました。

 

 周りの同級生(特に女子)からも「食べろ食べろ」と、半ば面白半分に責めたてられましたので給食の時間は恐怖の時間でした。

 朝から「今日の給食にまた肉の入ったオカズがあったらどうしよう」と頭の中はそのことでいっぱいでした。

 

 そして先生によく「お前の家は貧乏だから肉なんか食べたことないんだ」と吐き捨てるように言われたことを、昨日のことのように覚えています。確かに戦後の開拓地の生活は明日の食べるものもままならないようなほどでしたが、教職の立場の方が言って良いことかどうかとても疑問に思います。

 

 一度は無理やり口に入れられたことがありました。すぐに吐き出したい思いでしたが、とても噛むことなどできないので我慢して丸飲みしました。これはとにかく辛い思い出です。

 そして午後の理科の時間でしたが、お腹が気持ち悪くなって急に吐き気がしました。とても我慢できる状況ではなかったので、先生にトイレに行きたいとお願いして立ってトイレに行こうと方向転換したとたんに、お腹の中のものを全部吐いてしまいました。

 その一件以来、無理やり食べさせられることはなくなりましたが、給食の時間はけして楽しい時間ではありませんでした。

 

 肉を初めて食べたのはたぶん鶏肉だったと思います。低学年の頃は本校まで遠いのと雪も多いので、冬期間はこの地区内にある分校に通いました。そのときの低学年担当の先生が鶏のモモ肉が出た時に「勿体ないから家に持って帰りな」と言って、新聞紙に包んでくれました。家に帰っておふくろに渡すと、お箸で少しつまんで食べて自分にも一つまみ「美味しいから食べてみな」と言われて恐る恐るたべてみました。美味しいとは思いませんでしたがそれ以来鶏肉は何とか食べられます。

 

 社会人になって、友達と野外で焼肉をやってお酒をいただいた時のことですが、たぶんその時の肉はジンギスカンだったと思います。ビールをけっこういただいたころタレ匂いが甘辛くて美味しそうだったので、カリカリに焦げた小さい肉を恐る恐る口に入れてみました。さすがに焦げ焦げだったし酔っ払いだし、味などさっぱりわかりませんでしたが肉が食べられたということが嬉しかった。

 

 それ以来、ラーメンの上のチャーシューなんかも恐る恐る食べてみました。そして徐々にでも色々な肉を何とか食べられるようになったのですが、ここ数年、歳のせいでしょうか脂っぽいものとかあまり体が受け付けなくなるとともに、小さいころのように肉も全く受け付けなくなりました。やはりどう考えても人間と同じ動物の体の一部で、食物という気がしないのです。

 

 それじゃ、魚や、昆虫、植物は食べて良いのかということになると、食べるものもなくなって餓死してしまいますが、いずれにしても他の生き物の命をいただいて生きているので、食べるものはありがたく感謝していただきたいものです。

 

 

 

 

 

 

夏から秋に

 


 


 夏、朝は暗いうちから畑に・・・。明るくなると見事な朝焼けになる日も珍しくありません。しばし収穫も忘れて見入ってしまいます。

 

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 佐久交通安全協会 青年部に所属していたころ、岸野支部の旅行で昼神温泉に行った時、泊めていただいた「かんぽの宿」の朝市で買ったアジサイが毎年かわいい花を咲かせます。

 

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 7月31日 長かった梅雨がやっと開けました。ニュースでは8月1日でしたが、既に前日開けていたようです。ズッキーニの収穫もいよいよ本番です。

 

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と言いつつ、暇さえあれば虫ばかり追いかけて生きてます。

 

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 佐久交通安全協会 常任理事会の後の懇親会です。けっこう楽しみなのですが、今は大人数での飲食もままならないですね。小鮒の煮つけが何とも佐久地方の秋という感じですね。

 

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 朝の散歩の途中で見つけた秋の花です。

 

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 娘たちの高校の文化祭も夏から秋に、しかも縮小で親たちは行けませんでしたが、

開催出来てほっとしました。娘のデザインした手ぬぐいも売られたようです。良い思い出になったようでした。ロータリーのシンボルウォールもいつもよりは小さいけれど頑張って描いた様子が伝わってきました。

 後夜祭も楽しかったようです。花火もたくさん上がっていて、家からは見えませんが長い間、景気の良い音が聞こえていました。

 

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 「カエルのお店」の志村さんからいただいたカエルの置物を玄関に置いてみました。

 

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 10月18日 浅間山 初冠雪です。今年の冬は寒くなりそうです。それにしても、この手前のさら地に焼肉屋さんとラーメン屋さんがあって、ここのお店のラーメン好きだったんだけど寂しいですね。

 

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 秋は何かと忙しかった記憶があります。それでも少しの時間近くの山に行くと、かわいい山の恵みに出くわします。

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 紅葉したコシアブラです。独特な色彩なのですぐにわかります。

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 鹿さんの落とし物。時々拾いますが、これは大きい!

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 甘くておいしいカボチャです。取り遅れて霜にあったものもありましたが、蒸しただけでもしっかり美味しい。

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 小諸市 懐古園の紅葉を見に行きました。この時期に懐古園に行ったのはたぶん初めてですが、かなり賑わっていました。

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  千曲川の向こうに夕日が沈みます。

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 何とも暖かい感じの街灯です。

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 岩村田の北盛楼さんのお蕎麦をいただきました。作家の司馬遼太郎が佐久総合病院に入院している友人のお見舞いに来られた折に、こちらでお蕎麦をいただきながらお昼のニュースで田中角栄氏が逮捕されたことを知って驚いておられたとのことです。東京地検特捜部はGHQがつくった組織なので、アメリカが不利益を被ると思われる案件には敏感に反応しますが、森友学園問題や加計学園問題、「桜を見る会」など、日本国内ではかなり悪質なものでも国内の問題にはあまり俊敏には立ち回らないようです。ちょうど女房が座った席で、お蕎麦を食べながらニュースを見ておられたということです。

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 春は新型コロナウイルスの感染が広がって、好きな山にも登れずモヤモヤしていて、それでも畑仕事ははかどったのですが、梅雨に入ったと思いきやほとんど毎日雨降りでした。

 畑は草だけのびて、せっかく順調だったズッキーニも脇芽だらけで、その脇芽にヘチマみたいなのがゴロゴロなっていました。空かさず最初に植えた5通りは全部抜き取りました。

 7月31日やっと梅雨が開けました。農作業に山に虫探しに忙しくなりました。


 

お酒の話(6)

 長野県は、佐久市新型コロナウイルス感染警戒レベルを5に引き上げ、特別警報Ⅱとしました。朝、防災無線で放送があって、Facebookでも連絡がありました。

 1月13日(水)「緊急事態宣言」の対象が1都3県から11都府県に発令されましたが、既に小出しでノロノロやっている場合ではないです。

 国内に新型コロナウイルスの感染が拡大したいちばんの原因は、昨年の二月中国の「春節」に併せて中国人観光客を歓迎して受け入れたことです。そして、感染が拡大してから卒業前の突然の休校、共働きで小さい子供さんのいる家庭は大混乱だったはずです。

 そして、感染者数が少しは落ち着いたと思いきや、「GoToキャンペーン」などという支援政策が始まってしまいました。今回の「緊急事態宣言」では、外食・会食がいちばんの原因のように言われていますが、実際には感染経路が不明なケースが最も多くて、全体の63.9% 次いで家庭内感染が20.6% 会食によるもの3.5% 次いで施設、職場、接待、その他の順になりますので、会食することを避けるというより人ごみを避けるよう行動することがいちばんの予防になるのではないでしょうか。

 そうはいっても、大勢でしかもお酒をいただきながら会食するのは、感染リスクも多くなると思いますので、もちろん避けたほうがいいはずです。最初はみんな静かにいただいていても、飲むほどに会話も進んで気がつけば、飛ぶ鳥も落とす勢いになってしまう方も時々お見かけします。 そんなときは、取って置きのお酒に美味しいおつまみをいただきながら、気の合う仲間に呼びかけて、パソコンに向かってオンライン飲み会なんて如何でしょうか。

 それにしても今年の冬は、昨年の年末から寒い日が多くてもううんざりといった感じです。それでもこちらの東信地方は雪が少ないだけ助かっています。コブシの花の咲く季節が待ちどおしい気がします。

 

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 自分たちが小さいころおふくろが、小正月に併せて「稲の花」という米粉をせいろで蒸して、食紅で紅く染めたものと、白いままのものと水滴の形のしてヤマボウシの枝に刺したものを造ってくれました。家々で個性があって、「繭玉」と称してお蚕さんの繭の形にする家も多かったようですが、それを知ったのはここ20年以内くらいのことです。何れにしても農作物の豊作を願って、神様に奉納したのが始まりだと思います。

 そしてもう一つ、この時期楽しみにしていたものと言えば、この地域で「おなっとう」と呼ばれるものがあります。いわゆる朝食のおとものダイズを発酵させたものではなくて、軟らかめに炊いたご飯に麹を混ぜて炬燵の隅に二日ほど置いておくと、発酵が進んで更に柔らかくなって甘くて美味しい発酵食品に変わるのです。「お」がつくことで、いわゆる大豆の「納豆」と区別していたような気もします。甘いものに飢えている時代だったので、それは美味しいものでした。おかゆほどにゆるく炊いたものに麹を加えて、同じように温めておくと自家製の甘酒もできます。

 この「おなっとう」にササゲマメやアズキを甘く煮て混ぜたものや、市販の甘納豆を加えたものなど家々で色々な工夫がされていて美味しいかったです。自分は甘くてやわらかいアズキの入った「おなっとう」が特に好きだったように思います。そういえばここ何十年と忘れ去られた食品ですが、今はお金さえ出せば何でも手に入る時代と勘違いしてしまいますが、いくらお金を出しても手に入らないものもたくさんあるのだということを忘れてはいけません。あの自然な甘さが忘れられないので、今度は自分で造ってみようと思います。

 そんな訳で春が待ちどおしい季節にぴったりのお酒をみつけました。戸塚酒造株式会社さんの、特別純米酒「春よ来い」です。アルコール分 15度 精米歩合 59% 

 一口、口に含むと何ともすっきりした飲み口で、美味しい湧水をいただいているようですが、その後口いっぱいに広がる熟成感を感じる甘さがとても美味しいお酒です。

 

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 「大雪渓」とならぶ、北アルプスの山小屋ではおなじみの山の酒 株式会社 薄井商店さんの「白馬錦」しぼりたて無濾過生原酒 仕込みNo,01です。

 精米歩合 65% アルコール分 16度

 文字通り「無濾過」なので、わずかに白濁したところが「しぼりたて」そのものという感じがします。華やかで甘くて酸っぱい果実臭です。一口いただくと、甘みと酸味、辛味のバランスの良い美味しさが広がります。後味はすっきりほんのり辛口です。

 「01]と大きく入ったラベルが目にとまりました。

 

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 「大寒」と聞いただけで背筋も凍る思いがしますが、早い時期から寒かったので何だか体も慣れてしまったような気がしないでもないですが、それでも時々昼間暖かい日があるのが嬉しい気がします。美味しいお酒を見つけていただくのも、秋からこの時期にかけての楽しみのひとつといえます。

 黒澤酒造株式会社さん、「井筒長 しぼりたて新酒」をいただいてみました。上品な果実臭と、爽やかな甘さにやさしい酸味、どちらかというとやや甘口でしょうか。

 精米歩合 65% アルコール分 19度と度数は高めですが、新酒にふさわしいとても飲みやすいお酒です。ラベルの杉玉がかわいいです。

 

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 会社の大先輩からいただいた黒龍酒造株式会社さんの、純米酒「九頭龍」いただいたお酒には敬意を表して必ず感想を述べたいと思います。

 香りはすっきりとしたほのかな酸味を感じました。一口いただくと酸味に続く甘味、後味はやや辛口といった感じです。飲むほどに味わい深いお酒だと思います。

 アルコール分 14.5度  精米歩合 65%

 そう言えば今夜は「🍢」なので、お風呂上りに久しぶりに熱燗でいただいてみました。燗も合うお酒です。一升瓶でいただいたので、幾日か楽しむこたができました。

 どこかの本で、お酒は必ず一升瓶で買い求める。というお方の話を読んだ覚えがあります。「初めて飲む銘柄は、一升くらい飲まなければ本当の良さが分からない」というような内容だったと思います。確かに頷ける内容のような気もします。

 そして「九頭龍」と聞いただけで、自分のような化石好きにはたまらない地名といえます。ご存知のように、九頭龍川からはたくさんの恐竜の化石が発掘されてるからです。

 

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 山用のズボンも、ごわごわのニッカは虫に食われて穴だらけです。もう一本くらい寒い時期に履けるズボンが欲しいと思って、上田のアリオの中のゼビオに行ってみました。なかなか専門店がないので限られたもので贅沢も言っていられませんが、今履いている靴は底が柔らかくていまいちです。この前の靴がとても気に入っていたのですが、さすがに20年以上も履いていたので、子供たちが小さいとき一緒に双子山から双子池に行った時、ウレタン樹脂のところから底が剥がれて、帰りは大変なことになってしまいました。幸いにも北アルプスを歩いている頃でなくて良かったとほっとしました。こういう時のために長めのインシュロックを何本かリュックの中に入れておくと応急処置になるのだそうです。

 たぶん松本に行けば、品揃えの良い専門店も多いと思いますが。それでも少々温かそうなのが、運よく特価になっていたので買い求めました。今履いているズボンも気に入っているのですが、おろした初日、北横岳から亀甲池に下る途中、湿った石で滑って転んで膝のところに穴が開いてしまいました。一度で捨てるなんて勿体ないことはできないので、「日の丸」の国旗のワッペンを貼りつけて使っています。

 そして、上田まで来るともう一つの楽しみはお酒のコーナーです。大雪渓酒造株式会社さんの「秋上がり」と「秋の純米酒」の秋らしいきれいなラベルが目にとまりました。今日はこのどちらを選んでみようか悩んだのですが結局、一本だけ残っていた「秋の純米酒」を買って帰りました。

 火入れをしない「生」と呼ばれる状態で低温貯蔵して、瓶詰の直前に火入れを一回だけ行った「生酒」です。「生貯蔵酒」にふさわしい新鮮なフルーツのような香りと、すっきりとした喉ごしが秋らしさを感じます。

 アルコール分15%  精米歩合59%

 

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 お寺さんでいただいた、土屋酒造株式会社さんの特別純米酒「茜さす」

 アルコール分 17度 精米歩合 59% 世界灌漑施設遺産に認定された五郎兵衛用水の通る、五郎兵衛新田の無農薬酒米を使用したしたこだわりの一品。香りは熟成感のある華やかな香り、とてもまろやかでやや甘口だと思います。

 

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 大雪渓酒造さんと黒澤酒造さんの「絆MIXコラボレーション 純米酒

 アルコール分 16度  精米歩合65%  これは驚きました。何ともギスギスした世の中に微笑ましいお酒ではないでしょうか。ためらいなくいただいてみたくなりた。

 甘味、酸味、辛味のバランスが絶妙でお互い邪魔することはなく、とても飲みやすいお酒ではないでしょうか。

 

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 娘の大学の面接で女房と一緒に前泊で行って、おみやげに買ってきてもらいました。

 銀盤酒造株式会社さんの特別本醸造剣岳」、すっきりした果実臭に酸味と甘みがほどよく口に広がりますが、後味はすっきり辛口です。富山湾の美味しい魚でいただきたいと思いました。 アルコール分 15度  精米歩合60%

 富山といえば結婚する前に、立山「雄山」に登って食べたカップ麺と室堂でお昼にいただいた「マス寿司」が美味しかったのを思い出します。

 

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 年を重ねるごとに腸内細菌の数も、だいぶ減ってしまっているのでしょうか。体に良いと言われるものでも、ちょっと食べすぎると調子が悪くなったりします。お酒も強いものをショットでいただくなんていう飲み方もできなくなりました。最近は出来るだけ胃腸にやさしい食事と、やさしい飲み方をするように心がけています。

 昨年から久しぶりにヤクルトのお姉さんが、会社に来ていただいているので食後にヤクルトをいただいています。最初は「ヤクルト400」をいただいていましたが、一か月ほど前から「ヤクルト1000」に変えてみました。以前よりかなり胃の調子が良くなったように思います。

 そして新型コロナウイルスが一日も早く落ち着いて、ごく普通に外食も楽しめるようになればいいのですが、なじみのお店や美味しいお店がなくなってしまわないよう祈る思いです。ここのところ在宅療養中に容態が悪くなって、亡くなられてしまう患者さんが多いようです。しかも感染したことを苦に自殺してしまう方もいるのです。何をもって最善と言えるかはわからないけれども、出来ることはとにかくやってほしいと思う日々です。